海外メディアVRforcusは、2016年8月8日の記事において、ボーイング社が開発したAR防災システムを紹介した。
航空機メーカー最大手の同社は、ARデバイスであるHololensを使って、ドローンと消防隊を管制するシステムのデモ動画をYouTubeに公開した。
公開された管制システムは、Hololensから見える3D表示された山の地図上に、ドローンと消防隊の位置がマッピングされるというもの。
操作は、空中に浮かんでいるメニューをつまんだりタップしたりして行い、3Dマップをピンチアウト(指で押し広げること)するとマップが拡大表示される。
同システムを活用することで、多数のドローンと消防隊の状態をリアルタイムに把握して、山火事のような災害時に最も消火すべき場所を迅速かつ適切に割り出せるようになる。
同システムを開発したエンジニアのTeddy Trobridgeによれば、Hololensを着用した4,5人が同時にホログラフィックな3Dマップを使って働くことができ、その働く光景はまるでハリウッド映画のようになるだろう、とのこと。
また、同システムのプロダクト・マネージャーのGreer Carperは「Hololensによる管制は、多数のドローンや有人機、そして消防隊をまるでリアルタイム・ストラテジーゲームのように管理することを可能にする」とも述べている。
Hololensの活用事例は、今後は災害対策以外にも見られるようになるであろう。
参照元URL:https://www.vrfocus.com/2016/08/boeing-is-using-the-microsoft-hololens-to-fight-wildfires/
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