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セール効果大!Oculus Riftのシェアが8月でさらに拡大


Jason Rubin

OculusのJason Rubinも満足の成果


Oculusが今年の夏に行った、Oculus Riftの大セール。


セール期間中に「セール終了後もOculus RiftとTouchのセットを元の値段から100ドル値下げして500ドルで販売する」という発表があったものの、セール前は600ドルだったことを考えると400ドルという価格は驚きだった。今年の初めには800ドルで販売されていたVRヘッドセットが半額で購入できてしまうのだから、この機会にVRデビューを果たしたユーザも多いだろう。


Oculusのコンテンツ部門を取り仕切るJason Rubinも、MCVに対してセールによって売上が大きくなっていることを伝えている。Rubinは正確な数字を明かさなかったが、Steamのユーザを対象にした使用デバイス調査でもRiftのユーザ数が増えていることが見て取れる。


Steamのハードウェア調査


Steamの調査

Oculus Riftユーザの割合が増加した


Steamは、利用ユーザを対象に毎月1回ハードウェア調査を行っている。この調査は、Steamを利用するユーザがどのようなハードウェア構成の端末からアクセスするかを調べるもので、調査が行われるタイミングでSteamクライアントを起動すると参加を促すメッセージが表示される(もちろん拒否することもできる)


調査結果は公表され、ユーザが多く利用しているOSのバージョンやCPU・GPUのメーカーといった情報が確認できる。


VRヘッドセットのシェア


世界中のSteamユーザが対象ということであまり大きな変動はみられないのが常だが、先月の調査ではVRヘッドセットとしてOculus Riftを使用しているユーザの割合が上向き傾向にあることが確認された。その少し前にOculusがサマーセールでRiftの200ドル割引を開始したのでその影響というもあったが、まだ小さな変化だった。


今月の調査では、さらにはっきりとOculus Riftのシェアが拡大していることが見て取れる。先月時点では35.67%だったのが43.81%と、8%以上も増加した。


Oculus Rift DK2のシェアも下がっているのでDK2から製品版に乗り換えたデベロッパーがいることも伺えるが、それよりもHTC Viveの割合が60%から52.31%へと下がった影響が大きいだろう。


依然としてHTC Viveが過半数を占めていることは変わらないが、このままの状況が続けばどこかでOculus Riftに逆転される可能性もある。


Oculus Riftの価格改定


これまで、VRヘッドセットのセールが行われるのは夏やホリデーシーズンなど、多くの製品が値下げされるタイミングだった。ViveとRift、どちらの販売台数もセール時期に伸びているはずだが、両社が同じタイミングでセールを実施することもあってシェア争いへの影響は小さめだったのではないかと思われる。


夏を狙った今回のセールも珍しいものではないが、やはり200ドルという割引額の大きさが消費者の関心を引いたのではないだろうか。HTCも後からViveの値下げを発表したが、以前からViveを値下げしないとコメントし続けていたこともあってセールでRiftを購入してしまった消費者も多そうだ。


VRヘッドセットのシェア争い


Viveスタンドアロン

HTCは2017年に独立型のVRヘッドセットを発売予定だ


Oculus Riftの勢い


これまでは(個人が現実的な価格で購入できるデバイスの中で)最高のVR体験ができるViveが一番人気のハイエンドVRヘッドセットだった。Riftは「Viveよりも手頃な価格でルームスケールVRにも対応する二番手」という位置づけになってしまっていたが、このセールでシェアの逆転も見えてきた。


VRヘッドセットの値下げによってハードウェアの販売による利益は小さくなってしまうが、そもそもVRヘッドセットのメーカーはハードウェアからの利益にさほど依存していない。むしろ自社プラットフォームでVRコンテンツを購入してもらうことが重要なので、ユーザ数を増やせるメリットの方が大きいだろう。


VRに投資する投資家も、ハードウェアの値下げがメーカーや業界に悪影響を与えることはないと見ているようだ。


Oculusによる夏のセールは夏の終了とともに終わろうとしているが、通常価格も引き下げられることが発表されているRiftがこの勢いのままシェアを拡大していくことも考えられる。


HTCの新型Vive


一方でHTCは、発売以来初となるViveの価格改定を行った。まだOculus Riftよりは高額だが、それでも以前と比べて手頃なデバイスになったことは事実だ。


Viveの値下げは8月の21日と発表が遅かったため、Steamが行った今回の調査にはその効果が出ていないと考えられる。もしかすると、来月にはViveのシェアが回復しているかもしれない。


また、HTCは2017年中にPCやスマートフォンを使わずに独立動作するタイプのVRヘッドセットを発売する予定だ。このデバイスはDaydreamプラットフォームに対応するとされているので直接Oculus Riftと競合する製品ではないが、VR業界におけるHTCの地盤をさらに強固なものにするために役立つかもしれない。


 


大幅な値引きで注目されたOculus Riftのセールは、やはりVRヘッドセットの購入を検討していたゲーマーの購買行動に大きな影響を与えていたようだ。


Steamユーザに限定された調査の結果ではあるが、そもそもSteamでの調査はHTCに有利になる。多くのViveユーザはSteamを利用しているが、Riftユーザには独占コンテンツの充実したOculus Storeもあるためだ。


来月以降の調査ではViveの価格改定も効果を現すはずなので、引き続き両社のシェア争いに注目である。


また、Steamに対応することが発表されているWindows Mixed Realityヘッドセットもこの争いに絡んでくるかもしれない。


 


参照元サイト名:Steam

URL:http://store.steampowered.com/hwsurvey


参照元サイト名:Road To VR

URL:https://www.roadtovr.com/rift-summer-sale-drives-record-gains-highest-steam-market-share-yet/


参照元サイト名:Upload VR

URL:https://uploadvr.com/rubin-rift-sales-strong-summer-sale-touch-catching/


参照元サイト名:MCV

URL:http://www.mcvuk.com/news/read/gamescom-review-golden-joysticks-oculus-and-merge-games-headline-this-week-s-mcv/0186596


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