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VR/AR技術がデータの視覚化を変える


ARテーブル

設計を目に見える3Dで表示


数字で表現された情報は誤解されにくいが、ひと目でその意味するところを正しく読み取るのは難しい。「ARKitに対応するiPhoneが世界に3億8千万台ある」「Magic Leapが880億円を集めた」と大きな数字を言われても、そのすごさをすぐに理解できる読者は少ないだろう。


だが、推移や他の企業との対比を表現したグラフにすればその数字が持つ意味を理解しやすくなる。


「ARKitに対応するiPhoneは世界に3億8千万台ある一方、Google ARCoreは1億台を目指している」「Magic Leapが集めた880億円は、2016年のアメリカAR市場に対する投資の74%」という事実を比較対象の数字やグラフによって示されればARKitやMagic Leapの力がよく分かる。


VRやARといった技術の使われたデバイスによってデータを視覚化することで、プレゼンテーションやデータ分析が大きく変わるかもしれない。


情報を視覚化して提示する


マイニングデータをHoloLensで可視化する

鉱業分野でも視覚化デバイスが活用されている


3Dでの情報提示


人に何かを説明しなければならないときには言葉や文字を使うのが一般的だが、伝えたいものを視覚化して見せることができればより意思疎通が簡単になる。イメージを図で伝えたり、数字をグラフ化して比較しやすくしたり、最近では再現CGや録画した実際の映像を使う方法もある。


VR/AR技術を使えば2Dの映像ではなく3Dのオブジェクトを見せることが可能だ。平面上では表現できないような複数の事象の関連を見せたい場合や現場の三次元的な情報をそのまま伝えたい場合には、この特徴が強みとなる。


プレゼンテーションでの活用


特に有効と考えられるのが各種プレゼンテーションのシーンだ。


鉱業の世界では、HoloLensを使って採掘計画を3Dで見せることも行われているという。地図や複数の平面図を組み合わせて採掘の計画を説明するよりも、3Dモデルを制作して見せてしまう方法ならば直感的だ。


社内での会議を効率化することも、鉱業の専門家ではない自治体の担当者や地域の住民への説明を簡潔にすることもできる。


データマイニングへの活用



既に理解していることを他の誰かへ伝える場合だけでなく、複雑なデータの中から意味のある情報を見つけ出そうとする試みにおいても視覚化は武器となる。


増え続けるデータ


「ビッグデータ」「データマイニング」などのキーワードがビジネスの場で聞かれるようになって久しいが、記録されるデータの量は日々増えていっている。データを記録することのできる機器の増加によって、収集されるデータの量は増え続けているからだ。


ビッグデータの解析で様々な企業を支援するVirtualiticsの創業者兼CEO、Michael Amoriは機械学習やVRのような視覚化技術がビッグデータを有効に活用する上で有用だと考えている。


「技術をデータマイニングに活用する動機は単純です。


いくつかのソースによれば、世界で記録されるデータの量は年ごとに倍々で増えていっています。しかも、その中で分析が行われるものは1%にも満たないのです」


分析と視覚化


企業は潜在的に役に立つ可能性があるデータを大量に持っているにもかかわらず、実際にはそれを利用できていない。これは得られるはずの利益をみすみす逃しているのと同じことだ。この状況を改善したいと考えている企業は、データサイエンティストを雇って分析を行わせる。


しかし、高性能なコンピュータを使ったとしても人間のデータサイエンティストに分析可能なデータの量には限界がある。そこで、機械学習やVR技術による視覚化が利用される。


機械によってデータサイエンティストや企業のエグゼクティブにとって不要と思われるデータを排除し、有用だと考えられるものだけを視覚化して提示するのだ。


視覚化技術を使えば、従来の2D映像では不可能だった複数の情報を統合して表示することが可能となる。X軸とY軸しかない平面のグラフにZ軸が加わって三次元になることに加えて、項目のサイズ、色、透明度や移動速度によっても情報を管理できるからだ。


データサイエンティストが目立った点を見つければ、コントローラーを使う直感的な操作によってそのデータをクローズアップすることが可能となる。視覚化により、従来の方法に比べて効率的に大量のデータを分析・処理できるようになるのだ。


 


エンターテイメントコンテンツが注目されがちなVR/AR技術ではあるが、3Dオブジェクトを表示でき、自由にオブジェクトを移動・変形させられる点で情報を表示するツールとしても優れている。


視覚化技術の活用によって、複雑な資料を使った会議や教育が変わるかもしれない。


 


参照元サイト名:Forbes

URL:https://www.forbes.com/sites/bernardmarr/2017/08/31/how-vr-and-ar-will-change-how-we-visualize-data/#785903421cac


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