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VRゲームは肥満の多い社会を変える?


VRゲームの消費カロリーを測定する様子

VRゲームの消費カロリーを測定する様子(Virtual Reality Institute of Health and Exercise)


VR技術を使った「身体を動かすゲーム」はダイエットにも有効だとされており、ダイエットに成功した事例も多い。中には20キロ以上も体重を落としたVRユーザもいるので、その効果は本物のようだ。


先日設立されたVirtual Reality Institute of Health and Exerciseがよく知られたVRゲームによる消費カロリーを測定して公開しているので、体重を減らすことが目的ならばこの研究所が発表したリストを参考にするのも良いかもしれない。


だが、重要なのは自分に合ったコンテンツを選んで運動を正しく継続することだ。多くのVRゲームはウォーキングマシンを使ったウォーキングと同じか、それ以上にカロリーを消費する。プレイ時間が長くなれば、それほど運動強度の高くないゲームでも十分脂肪を燃やすことが可能だ。


ゲームで脂肪を燃やす



運動のゲーム化


ゲームを楽しみながら運動しよう、痩せよう、というアイデアはVRデバイスが消費者向けに販売されるよりも前から存在するものだ。


運動量を記録してグラフが表示されるサイクリングマシンはゲーミフィケーションの最初期の入り口に立っていると言えるし、体重の変化を記録するだけでも運動にある種のゲーム性を与えることができる。


テレビゲームと運動


2000年代になると、運動をゲームにするのではなくテレビゲームを使って運動することを目指す製品も登場した。きっかけとなったのは、指先だけを使ってキャラクターを操作できるゲームパッドの代わりにモーションコントローラーを使うゲームハードが普及したことだ。


任天堂のWiiである。


かつてのゲーマーのイメージと言えばソファに座って手と指だけでコントローラーを操作するものだったが、Wiiのゲームは彼らをソファから立ち上がらせることに成功した。特にWii Sportsはヒットタイトルだ。


全力でプレイしていたら、VRゲームと同様にWii Sportsを使ってダイエットすることもできただろう。だが、ゲーマーがコントローラーを騙す方法を発見するまでにそう長くはかからなかった。


ゲームを騙す


Wiiのコントローラーは、プレイヤーの操作を認識するために加速度計を用いている。コントローラーが感知した加速度の大きさによって動きの大きさを推定しているのだ。


そのため、コントローラーをフルスイングしたときと、手首のスナップを使って素早く動かしたときの違いを検知することができない。


この事実が判明すると、多くのゲーマーはソファに戻った。コントローラーを振り回す代わりに、座ったまま手首を使って操作する方法を選んだのである。


ゲーム攻略する上では効率的な方法だが、この操作方法によって運動量は大きく低下してしまった。


VRデバイスの登場


VRゲームによって消費されるカロリー

VRゲームによって消費されるカロリー


VRのトラッキングコントローラー


VRヘッドセットのコントローラーにも、Wiiのリモコンと同様に加速度センサーは利用されている。Daydreamリモコンのようなポジショナルトラッキング機能を持たないコントローラーにとってはユーザの動きを検知する重要なセンサーだし、そうでなくとも他のセンサーと組み合わせることでトラッキングの精度を高め、誤認識を減らすことが可能だ。


HTC ViveOculusRiftといったハイエンドVRヘッドセットのコントローラーは、外部のセンサーによって位置が追跡されている。そのため、手首をひねってコントローラーを素早く振ったとしてもフルスイングだとは思ってもらえない。


卓球をシミュレーションしたVRゲームでは手首の動きも大切だが、スマッシュのためには大きくコントローラーを振らなければならない。


騙す側から騙される側へ


高度なトラッキングにより、VRゲームのコントローラーをWiiのコントローラーのように騙すことはできなくなっている。動きを小さくした節約プレイができないので、VRゲームの運動量は従来のテレビゲームに比べて必然的に多くなるはずだ。


加えて、VRゲームには没入感が高いという特徴もある。敵に攻撃されそうになったらつい身体が動いてしまうほどなので、ゲームに夢中になれば無意識に運動量は増えるだろう。


意外なゲームによる消費カロリー


全身を使って激しくパンチを繰り出していくボクシングゲームや、素早く方向転換しながら敵を攻撃していくシューティングゲームなどは運動量が多いことが想像できる。


だが、意外なVRゲームも一般的なイメージより多くの脂肪を燃やしてくれるようだ。


例えばGoogleの『Tilt Brush』はVR空間でアート作品を作ることのできるアプリケーションで、敵との戦いのような要素は含まれない。しかし、この作品ですらウォーキング程度のカロリーは消費するという。


特に運動量を意識していなくても、継続的にVRゲームを遊ぶだけで多少の運動効果は得ることができそうだ。


 


電車での移動中にスマートフォンのアプリや携帯型ゲーム機のゲームをプレイすることはあっても、パソコンや据え置き型ゲーム機を使うテレビゲームを立ったまま遊ぶことはないだろう。


VRゲームによってゲームが座って遊ぶ娯楽から立ち上がって楽しむエンターテイメントになれば、ゲーマーの運動量は自然に増えることになりそうだ。


VR Health Instituteを設立したAaron Stantonが言うように、VRゲームが肥満に悩む社会を救うこともあり得ない話ではない。


 


参照元サイト名:Road To VR

URL:https://www.roadtovr.com/vr-health-exercise-institute-finds-many-vr-games-better-exercise-treadmill/


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