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『Bigscreen』過去最大のアップデート実施


Bigscreen

VRシアターの大画面でゲームもできる


26日、Steamでベータバージョンを配信中のVRアプリケーション『Bigscreen』のアップデートが行われた。


デベロッパー自身がアップデートを知らせるニュースの中で「2016年の3月16日に『Bigscreen』ベータバージョンの提供を開始して以来最大のアップデート」であり、「過去1年間に要望されてきたものに応える」アップデートだとしている。


アップデート内容



この大規模アップデートでは、機能の追加や動作速度の改善、サポートする環境の追加といった変更が行われている。


巨大な映画館


The Cinema Updateと言うだけあって、今回追加された機能の目玉は約100フィート(30メートル)の巨大なスクリーンを備えたバーチャルシアターだ。


Bigscreenでは快適なリビングや作品に没頭できるシアタールームといったバーチャルな環境が提供されていたが、新たに追加されたシアターのスクリーンはこれまでのものよりもはるかに大きい。


Bigscreenの名に恥じないサイズだ。


シアターには30メートル級のスクリーンが設置されているだけでなく、非常にリアルなダイナミックライティングシステムも採用されている。


映像が映し出されている間、場内の照明は落とされる。大スクリーンは明るいため、スクリーンの明かりがリアルタイムに客席を照らし出す。画面が暗くなるシーンでは、室内が真っ暗になる。


広い映画館に自分だけ、最大でもフレンドを含めて4人しかいないという状況は違和感がある。このシアターには思い思いの席に座った40人のキャラクター(NPC)がいて本当に映画館で映画を見ているように感じさせてくれる。


パフォーマンスの大幅な向上


巨大な映画館を使わないというユーザにも関係するのがこのパフォーマンスの向上だ。


シングルプレイヤー時、マルチプレイヤー時ともに、CPU、GPU、そしてメモリの使用量が有意に減少しているという。


パフォーマンスの向上はこれで完了したわけではなく、今後もさらに改善が予定されている。


1080p×30fpsの画面共有


これまでのBigscreenでは、友人と画面共有を行うと膨大なCPUパワーを使う上に映像は2fpsしか出ないという状態だった。


このアップデートにより、マルチプレイヤーで互いの画面をなめらかな映像で共有できるようになる。映像は1080pの解像度で30fpsだ。


デスクトップの映像はピアツーピアでルーム内の相手に直接暗号化して送信され、Bigscreenのサーバに送られることはないのでプライバシーの心配もない。


オーディオの改善


ネイティブデスクトップオーディオの改善も行われた。


オーディオはモノラルからステレオになり、ビットレートの向上によって音質も改善している。


ヘッドセットとは別に接続したスピーカー・ヘッドホンで同時にオーディオを再生する場合も、特別なソフトウェアを使うことなくWindowsのデフォルト機能のみで実現できる。


対応環境の拡大


これまでWindows 8/10を搭載したパソコンのみが対応環境だったが、Windows 7に対応している。また、Nvidia Optimus技術を使用したVR対応ノートPCにも対応した。


対応はしたものの、現時点ではWindows 8/10搭載マシンに比べてパフォーマンスが低い。この点に関してはフィードバックを受けて今後のアップデートで改善していく予定とのことだ。


進化する『Bigscreen』


Bigscreen

『Bigscreen』でゲーム画面を共有する


便利なアプリケーション


アップデートにより、使い勝手が向上したBigscreenは様々な用途に利用できるアプリケーションだ。


アバターを使ってコミュニケーションできる一般的なソーシャルVRアプリとして使うことも、VRでの画面共有アプリケーションとして会議やバーチャルでのゲーム大会に使うことも、バーチャルな大画面やマルチディスプレイ環境で作業するために使うこともできる。


バーチャル映画館の利用


VRゲームやVR映画の数は、2Dで作られたゲームや映画の数に比べればまだまだ少ない。Bigscreenを使えば2DコンテンツをVR空間で見ることができるので、VRヘッドセットを買ったのに利用したいコンテンツが無いというユーザにもピッタリだ。


一般的なデスクトップ用の2Dアプリケーションの映像をそのままVR空間に表示できるので、各種映像配信サービスとの相性も抜群である。


シネマアップデートで追加された映画館は、この用途に適した背景だ。


映画館のようなバーチャル環境は多くのVRアプリケーションが提供しているが、その多くがリアルとは言い難い。どうしても作り物感が拭えないのだ。


Bigscreenの映画館ではリアルな照明効果が使われているので、本当にそうした空間が存在しているかのような感覚を味わえるだろう。


作業ツールとしての『Bigscreen』


Bigscreenでは最大4人が同じ部屋で過ごすことが可能だ。しかし、実際には一人でBigscreenを利用しているユーザが多い。


CEOのDarshan Shankarによれば、アプリ使用時間の60%はユーザが一人で何かをしているという。


また、アプリを愛用するヘビーユーザ(上位5%)は、平均して週に20時間から30時間をBigscreen環境で過ごすという。


毎日ではないにしても週5日利用していると仮定すれば、日に4時間から6時間利用する計算だ。彼らの生活には、既にVR空間のバーチャルディスプレイが当然のツールとして根付いているのだろう。


利用者の総数は明かされていないが、アップデートの報告によれば1,000人以上のテスターが参加しているという。


アップデート予定


Shankarは、今後6ヶ月以内に部屋に参加できるユーザの数を増やすアップデートを実施したいとしている。


時期は明言されていないがムービーナイトやゲームナイトといったコミュニティイベントを開催していきたいとも言っているので、そのためにも同時に部屋に入れる人数の上限を増やすことが必要になりそうだ。


他に、バーチャル環境の追加やさらなるパフォーマンスの向上、より高品質な映像のストリーミングを行うオプションの追加などが計画されている。


現在はOculusRiftまたはHTC Viveのみに対応しているが、早期にモバイルVRプラットフォームもサポートしたいという。


 


ストアでの評価も高く、「ベータ版なのに求める機能が一通り揃っている」「なんでこれで無料なんだ?!」と言われているBigscreen。


複数人での画面共有を快適に行うには非常に高いマシンスペックと回線速度が要求されていたが、今回のアップデートでパフォーマンスが大幅に向上したようだ。


今後モバイルVRとのマルチプラットフォームまで可能になれば、一気にこの分野のスタンダードとなるかもしれない。


 


参照元サイト名:Steam

URL:http://steamcommunity.com/games/457550/announcements/detail/1434812188431955803


参照元サイト名:Tech Crunch

URL:https://techcrunch.com/2017/07/25/bigscreen-vr-app-gets-its-biggest-screen-yet-with-latest-update/


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