海外メディアVRFocusは、映画「トランスフォーマー/最後の騎士王」のVRコンテンツの提供開始を報じた。
映画「トランスフォーマー/最後の騎士王」の世界をVR体験できる
同メディアによると、2017年6月21日からアメリカで公開されている映画「トランスフォーマー/最後の騎士王」のVRコンテンツが、2017年6月30日よりロサンゼルスとニューヨークにあるIMAX VRセンターで提供開始となった。
同VRコンテンツは5分程度のミニゲームで、映画のストーリーを体験するようなものではない。具体的には、プレイヤーは映画に登場するオプティパス・プライム、バンブルビー、そしてハウンドとチームを組んで、ディセプティコンと戦うシューティングゲームである。なお、無料でプレイすることができる。
同VRコンテンツをプレイできる場所は、上記の2ヶ所のIMAX VRセンターのほか、アメリカ大手映画館チェーンAMCシアターズの劇場のうちニューヨークと南カリフォルニアの2ヶ所でも体験できる。
同VRコンテンツの制作には、映画を監督したマイケル・ベイ氏が監修しているほか、映画「スター・ウォーズ」シリーズの視覚効果を制作しているILMxLABも参加している。
マイケル・ベイ氏は、同VRコンテンツについて以下のようにコメントしている。
私は映画「トランスフォーマー」シリーズのファンに対して、何か特別なことをしたいと思っていました。そこで、まるで映画で描かれているアクションのただなかにいるかのような体験を提供することにしました。
ILMxLABは、このVRコンテンツを提供するうえで素晴らしいパートナーとなってくれて、またVRで出来ることを押し広げてくれました。
以上のような映画「トランスフォーマー/最後の騎士王」のVRコンテンツは、VIVEでプレイすることができる。
IMAX VRセンターとは?
「IMAX VRセンター」という名称に含まれている「IMAX」とは、カナダのIMAX社(アイマックス・コーポレーション)が開発した動画フィルムの規格及びその映写システムの事を指している。同規格を使えば、通常の映画で使われるフィルムよりも大きなサイズで映像を記録・上映することが可能だ。
そうしたIMAX社が新たに始めたVRコンテンツを提供を主に扱う体験施設がIMAX VRセンターだ。HTC VIVEでプレイできるVRゲームを低価格で体験できるまさにVRのゲームセンターといった趣がある。
映画館でも体験をクリエイト同社が運営しているため、プレイエリアの設計や音響設計も通常家で遊ぶVRよりも高いものとなっているようで、非常に評価も高い。
IMAX VRセンターのコンテンツ
世界初のIMAX VRセンターとして開館したロサンゼルス館では、本記事で紹介したような期間限定の特別コンテンツのほかに、以下のようなVRコンテンツをプレイすることができる。
STAR WARS: TRIALS ON TATOOINE
スターウォーズ世界に入る込むことができるVRコンテンツ。
ジェダイの一人になり切り、トルーパーとの戦闘では圧倒的な迫力を体感し、スターウォーズのあの世界観に没入できる。
JOHN WICK CHRONICLES
2015年に公開され、今年2017年には2作目の公開も控えている大人気の殺し屋アクション映画「ジョンウィック」のVRゲーム。
主人公を演じているキアヌになりきって、銃などの武器を駆使して殺し屋バトルをプレイできる。
RAW DATA
売り上げが$100万ドルを突破した大人気のVRアクションゲーム。
オンラインのマルチプレイにも対応している本作は近未来のネオ新宿を舞台にハッカー集団となり巨悪と戦う。
EAGLE FLIGHT MULTI-PLAYER
人類が滅亡してから50年がたった未来の世界で生き残った鷹になり、大空を翔るVRゲーム。
鷹同士の縄張りをかけた飛行バトルを体験でき、オンラインで対戦も可能。
RABBIDS VR RIDE
爽快感のあるVRゲームでかわいらしいウサギのキャラクターとそりに乗り、宙を飛んだり、急降下したりまさにタマひゅんなアクションを楽しめるVRゲーム。
トゥーン調のかわいらしいキャラクターや小物のデザインにも注目だ。
THE WALK
映画「ザ・ウォーク」をモチーフにしたVRゲーム。
高層ビルと高層ビルの間に延びる一本のロープに綱渡りなしで渡るという怖すぎる体験。
IMAX独自の空間演出でさらに没入感を高め、怖すぎてその場で立ち尽くす人が続出だ。
KNOCKOUT LEAGUE
VRのために構築されたシングルプレイアーケードスタイルのボクシングゲーム。
その体をフルに動かしてプレイする直感的なゲームプレイで1:1の熾烈な殴り合いを楽しめる。通常のゲームの様にボタンに頼ることなく、プレイヤーが望む方法で攻撃することが可能。
日本にもVR施設を開設
同社は、2017年4月20日、公式サイトに2017年第1四半期の業績報告に関するプレスリリースを掲載した。そのプレスリリースには、今後のVRビジネスに関する展望も記載された。
同プレスリリースにおける同社のVRビジネスに関する記述は以下の通り。
2017年第1四半期、ワーナーブラザーズとVRコンテンツに関する初の契約を発表。公開予定の映画「ジャスティス・リーグ」「アクアマン」を含む3本の最先端VRエクスペリエンスを開発する。
各国の映画配給会社と多機能型VRセンターのパイロット版をオープンすることに同意。同パイロット施設を2017年末までにアメリカ・ニューヨーク、イギリス・マンチェスター、中国・上海、そして日本にオープン予定。
IMAX VRセンターの日本開館に関しては、上記のプレスリリース以降、さらなる情報は報じられていない。2017年内の開館予定ということなので、今後続報があることだろう。
映画「トランスフォーマー/最後の騎士王」のVRコンテンツの提供開始を報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2017/06/transformers-the-last-knight-vr-experience-coming-to-imax-vr-centres/
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