海外メディアEngadgetは、2016年7月26日の記事においてHTC社のVIVEにリアルな触覚を与えるデモを紹介した。
同デモは、北アイルランド・ベルファスト大学の大学院生Scott Devinが開発した。
周知の通り、VIVEについているVIVEコントローラーは、視覚的には見えているVRオブジェクトに対して、実際には何もない空間で操作する仕組みになっているので、リアルな重さや抵抗といった触覚は感じられない。
Devinは、VIVEコントローラーとロボットを組み合わせて、リアルな触覚を感じられるようにした。
デモでは、VIVEコントローラーがVRオブジェクトに触れたとき、ロボットのアームがVIVEコントローラーを実際に押すようになっている。
VIVEユーザ—は、ロボットに押されることによって、あたかも物理的にあるモノを押しているかのような触覚体験をするわけである。
デモのロボットには、産業用ロボットとしては$25,000と安価なBaxterを使っている。
デモがややユーモラスなのはDevinも認めており、彼が言うのはデモはより良いアイデアを思いつくきっかけにして欲しい、とのこと。
「仮にこのロボットアームを部屋の四隅の天井に取り付けたら、その部屋でVIVEを使うユーザーは、360度のどこからでもリアルな触覚を感じられるはずだ」とDevinはデモのさらなる可能性を語っている。
参照元URL:https://www.engadget.com/2016/07/25/phd-student-uses-a-robot-to-make-vr-feel-more-real/
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