プログラミングをこれから勉強する場合、「どのエディタを使ったらいいの?」という疑問を持つかもしれません。
そこで、初心者にもおすすめのテキストエディタをピックアップしてみました。また、テキストエディタ以外に統合開発環境も一緒に紹介します。
Windows、Macそれぞれに使えるエディタで、できるだけ日本語に対応したものを選んでいます。紹介するテキストエディタを比較して自分に合ったものを探してみてください。
そもそもテキストエディタとは何なのかよく分からないという人でも知っておいて損は無いでしょう。
なお本記事は、TechAcademyのWebアプリケーションオンラインブートキャンプの内容をもとに紹介しています。
目次
- テキストエディタとは
- TeraPad(テラパッド)
- サクラエディタ
- Atom
- Notepad++(ノートパッドプラスプラス)
- CotEditor
- mi
- Sublime Text
- Brackets
- 秀丸エディタ
- Liveweave
- mou
- Visual Studio
- Xcode
- Eclipse
- vi(vim) / Emacs
- Visual S
- Visual Studio Code
テキストエディタとは
テキストエディタとは、パソコン上でメモやプログラムを書くことのできるソフトです。
基本的には無料のソフトが多く、Windowsでは「メモ帳」、Macでは「テキストエディット」という名前のアプリケーションがデフォルトで入っているかと思います。
もちろんそのアプリケーションを使ってプログラミングをしたり、執筆作業をすることもできますが、プログラミング用のテキストエディタを使うことで便利な機能が多く効率的に開発作業を行うことができるのです。
外部ツールを取り入れることができたり、画面を分割して複数のファイルを同時に確認することができるなど様々な機能が備わっています。
フォントや色なども自分好みに合わせることができるので、プログラミングをする人は専用のテキストエディタをインストールすることをおすすめします。
今回紹介するテキストエディタは、利用する人も多く人気のソフトが多いので、まだ使ったことがない人はぜひ選ぶ上での検討材料にしてもらえればと思います。
1. TeraPad(テラパッド)
Windows用のテキストエディタです。国産のエディタですのでインタフェースが日本語です。
シンプルさを特徴としており複雑な設定が必要ありません。ソースコードの色分け機能などが付いており初心者でも安心して使えます。
英語のエディタでは分かりにくく、すべて日本語であってほしいという人にはおすすめです。機能面はそこまで充実してるとは言えませんが、使い勝手は良いでしょう。
2. サクラエディタ
Windows用のテキストエディタです。オープンソースでだれでもソースコードを編集できるため、多くの開発者によって機能が追加されてきました。
こちらも国産エディタなのでインタフェースは全て日本語です。複数のファイルから同時に検索できるGrep機能や、キーボードマクロの登録などが可能で、豊富なカスタマイズ機能を持っています。
3. Atom
2014年にGithubが公開したテキストエディタになります。
とにかく便利なプラグインが多く、他のエディタを使っていたエンジニアもAtomに乗り換えた事例をよく耳にします。エディタのインターフェースが非常に見やすく、機能追加も無料でできるので初心者の方でもすぐ使い慣れるでしょう。Windows、Mac OS X、Linuxで利用できるので、誰でも手軽に使えます。
特にテキストエディタを使ったことがないという人は、Atomを使うところから始めて見ても良いかもしれませんね。
4. Notepad++(ノートパッドプラスプラス)
「メモ帳」に替わるエディタを目指して開発されたWindows用のエディタです。開発元は海外ですが、様々な言語に対応しており、日本語でも使うことができます。
動作が軽快で、他のエディタよりもデフォルトで多くのプログラミング言語の色付けをサポートしています。
5. CotEditor( コットエディター)
Mac用のテキストエディタです。国産のためインタフェースがすべて日本語で使えます。
とてもシンプルで初心者でも使いやすく、様々なプログラミング言語の色付けも行ってくれます。Mac のテキストエディタの中でも人気がある定番エディタとなっています。
軽量のアプリなので、PC自体の容量も特に気にせず利用できると思います。
6. mi(ミ)
Mac用のテキストエディタです。国産のためインタフェースが日本語です。自動的に関数の一覧表や、ファイルの一覧表などを作成してくれるプログラマに嬉しい機能が付いています。
また、エディタの背景画像を設定できるので見た目にこだわりたい方にもおすすめです。UTF-8といった文字コードも画面の上から簡単に変えることができます。
7. Sublime Text(サブライムテキスト)
Windows、Mac、Linux対応のテキストエディタです。インタフェースは英語ですが、日本語の入力は可能です。使い勝手やデザインが良く、最近特に注目されています。
シンタックスカラーリングや、ソースコード全体のマップ表示など便利な機能も揃っています。有料ソフトなのですが、現在はバージョン3の評価版が無料で無制限に使えます。気に入ったらそのまま購入することも可能です。エディタはタブの表示で使うこともできます。
プラグイン機能も充実しており、使えば使うほど自分用にカスタマイズすることができます。
8. Brackets
Bracketsは、Adobeが提供しているエディタで、クイックエディット機能など拡張性に優れており素早くコーディングすることができます。
クイックエディット機能の例を紹介すると、HTMLファイル上である要素のCSSを編集したいと思ったらCSSファイルに移らずにその場で編集することができます。HTMLファイル上にCSSを書いていくのではなく、CSSファイルをポップオーバーとして表示され、選択した要素のスタイルのみ編集することができるのです。
また、HTML/CSSだけでなくJavaScriptのコードヒントも質が高いので、まだプログラミングを始めたばかりでも詰まらずにコーディングすることができるでしょう。
9. 秀丸エディタ
Windows用の有料エディタになります。より作業を効率化させる機能が多く搭載されており、例えばマクロ機能やコードの折りたたみ機能など複雑なソースコードでもシンプルに見せることができるでしょう。
タグの色分けも細かく行えるので、複数人で開発しても読みやすいコードを書くことができるかと思います。
学生は無料で利用できるので、Windowsユーザーは試してみても良いかもしれませんね。
10. Liveweave
Liveweaveは、HTML5、CSS3、JavaScriptをリアルタイムで確認できるテキストエディタです。自分で編集しながらその場で確認でき、かつ軽量なので、スペックの低いPCでも手軽に利用できるのが特徴です。
HTML/CSS、JavaScriptのみの対応ですが、静的ページを作成する際には便利でしょう。
初心者の方は自分の勉強にも役立ててみてください。簡単なソースコードの確認などに向いています。
11. mou
マークダウンで書くことができるMac専用のエディタです。記述用とプレビュー用の2画面をリアルタイムで確認することができるので、非常に便利でしょう。
Macユーザーしか利用できないアプリですが、マークダウンで書くことに慣れている人にはおすすめのエディタになるはずです。
12. Visual Studio(ビジュアルスタジオ)
Microsoft が提供するWindows用の統合開発環境です。
テキストエディタも内部に含んでおり、Windows用のアプリケーションを開発するときや、Xbox 360 用のゲーム、Windows Phone 用のアプリケーションを開発するときなどに使います。多言語に対応しており日本語でも使うことができます。
WindowsやXbox360用のプログラムを開発したい方はこのソフトに慣れておくと良いでしょう。いくつかのエディションがあり、Expressエディションが無料になっています。
また、Microsoftはオープンソースの無料IDEである、Visual Studio Codeを公開しています。
Visual StudioとVisual Studio Codeの差は、利用者数全体の割合からすると徐々に縮まってきています。
そうはいっても、Visual Studioの方が、ソースコードの管理、バグトラッカー、デプロイメントツール等全部入りとも言える機能を保有しています。
そういう意味でも、.Net開発者にとっては、単なるIDEというわけではなく、これ以上無い有益なソリューションと言えます。
13. Xcode(エックスコード)
Appleが提供するMac用の統合開発環境です。iPhone や iPad、Mac用のアプリ開発に必要な機能がそろっているため、 iPhone アプリを開発したい方は、使い方を覚えて損はないでしょう。
もちろん、その他のアプリケーションを開発するためにも使えます。ただし、インタフェースは英語です。
iPhoneアプリ上に地図を表示したい、ボタンを表示したいといった際もソースコードを書く必要はなく、それ用のキットが多く揃っているので、簡単に設置することができます。
エラー箇所も指示してくれるので、初心者でもスムーズに開発を進められるはずです。
14. Eclipse(エクリプス)
IBMによって開発された、様々な用途に使用できるオープンソースの統合開発環境です。Windows、Mac、Linuxなど多くのOSに対応しています。
Androidアプリを開発するときには、Google が提供するADT Bundleという開発セットの中に入っているEclipseを使うこともあります。Androidアプリを開発したい方はEclipseの操作に慣れておくと良いでしょう。インタフェースは英語ですが日本語化も可能です。
大規模なアプリケーションの開発にも向いているので、ファイル構造が複雑になっても操作しやすいでしょう。
15. vi(vim) / Emacs
つぎに、viとEmacsを紹介します。こちらは主に CUI 環境で使われるエディタです。Linuxユーザやサーバエンジニアによって広く利用されています。
GUI のエディタに慣れたユーザにとってはキー操作が異なり取っ付きづらい部分もありますが、サーバの設定をしたりLinuxの操作をしたい方は慣れておくと良いでしょう。もちろんプログラミングにも使用できます。
GNU Emacs
※ viは多くのLinuxディストリビューションで最初から使用できます
16. Visual Studio Code
Visual Studio Codeは、Microsoftがオープンソースで提供している無料の軽量IDEです。
表示、編集、実行、デバッグなどの基本的な処理はもちろん、拡張機能を利用したカスタマイズを行うことが可能となっている点が人気の理由です。
Microsoftが提供してはいますが、macOSにも対応しています。
そもそも、MicrosoftはVisual Studioという全部入りとも言えるIDEを開発しています。
その開発力の元、Visual Studio Codeの公開をしてるとも言えます。
Visual Studio Codeは、現在、非常に高性能な軽量IDEとして大きなシェアを確立しています。
今回の記事はいかがでしたか?
Windows専用、Mac専用など機器に寄ったり、開発したいアプリケーションに寄るテキストエディタもあるので、ある程度比較した上で選ぶのが良いでしょう。
紹介したエディタはすべて無料で使用できますので、いくつか試してから自分に合ったものを見つけてみてください!
プログラミングをこれから勉強したいという方は、プログラミング入門書の記事も参考にしてみてください。
[お知らせ]TechAcademyではプログラミング初心者でも最短4週間でエンジニアになれるプログラミングのオンラインブートキャンプを開催しています。
現役エンジニアがパーソナルメンターとして受講生に1人ずつつき、マンツーマンのメンタリングで学習をサポートし、最短4週間でオリジナルWebサービスを開発することが可能です。
また、現役エンジニアから学べる無料のプログラミング体験会も実施しているので、ぜひ参加してみてください。
この記事を監修してくれた方 中本賢吾(なかもとけんご) 開発実績:PHPフレームワークを利用した会員制SNS・ネットショップ構築、AWSや専用サーバー下でLinuxを使用したセキュアな環境構築、人工知能を利用したシステム開発、店舗検索スマホアプリ開発など。 その他にも地域の職業プログラマー育成活動を行い、2018年には小学生がUnityで開発したオリジナルAndroidアプリをGooglePlayでリリース。ゲームで遊ぶより作ろうぜ!を合言葉に、小学生でも起業できる技術力を育成可能で有ることを証明し続けている。 |