IT、ICT、loTなど、聞いたことはあっても詳しい意味は知らないという方も多いのではないでしょうか?
今記事は知っているつもりで意外と知らない「ICT教育用語」をまとめました。
子どもに聞かれたときにサラッと答えられるように、この機会にしっかり覚えておきましょう!
目次
- 「IT」
- 「ICT」
- 「IoT」
- 「SNS」
- 「CBT」
- 「EdTech」
- 「STEM教育」とは
- 「クラウド」
- 「アクティブラーニング」
- 「ビッグデータ」
- 「ゲーミフィケーション」
- ICT教育用語をしっかり理解しておこう!
「IT」とは
ITとは、Information Technology(インフォメーション・テクノロジー)の略語。
ITはPCハードウェア、アプリケーション・OA機器・インターネットやインフラなどの情報を処理する技術の総称で、情報を効率的に処理できる技術という意味。
「ICT」とは
ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略語。
ICTはIT技術を使って「どのように人々の暮らしを豊かにしていくか」という活用方法のことで、情報通信技術という意味。
ICT教育とは
教育現場で活用される情報通信技術そのものや取り組みの総称。
【導入例】
- インターネットを使って調べ学習を行う
- 電子黒板に書き込みながら説明をする
- プロジェクタで図表を拡大投影する
- 作った資料を生徒全員の端末に共有する
「IoT」とは
IoTとはInternet of Things(インターネット・オブ・シングス)の略称。
IoTはPCやスマートフォンだけでなく身近にある様々な「モノ」とインターネットが繋がる技術のことでモノのインターネットという意味。
「SNS」とは
SNSとはSocial Networking Service(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の略語。
SNSは登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービス、社会的なネットワークを構築できるサービスという意味。
「CBT」とは
CBTとはComputer Based Testing(コンピュータ・ベースド・テスティング)の略語。
CBTはコンピュータを使った試験方式の1つで、全国にあるテストセンターと呼ばれる試験会場で受験するのが一般的。
CBT試験とは
試験方式の1つで、問題用紙やマークシートを用いる筆記試験とは異なり、コンピュータに表示される問題に対し、選択問題はマウス、記述問題はキーボード、スピーキング問題はマイクに音声を吹き込むことで解答していく。
「EdTech」とは
EdTechとはEducation(教育)× Technology(テクノロジー)を組み合わせた造語で「エドテック」と呼ばれ、テクノロジーを用いて教育現場を支援する仕組みやサービスなどの総称。
教育分野にテクノロジーを加えることで変革(イノベーション)をもたらす。
EdTechの具体例
① e-Lerning(e-ラーニング)
オンライン授業などインターネットを利用した学習形態
② LMS(Learning・Management・System)
資料配布、学習進捗管理などを行う学習管理システム
「STEM教育」とは
STEM(ステム)とは、Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学)Mathematics(数学)それぞれの頭文字を取った言葉で、科学・技術・工学・数学の教育分野を総称した言葉です。
STEM教育とは、科学・技術・工学・数学の横断教育のことで、IT化やグローバル化社会に適応した国際競争力を持った人材を多く生み出そうとする、21世紀型の教育システムです。
STEM教育の特徴
- 実践力を重視する
- 教科等横断的な学習
- 体験型、創造型(アクティブラーニング)
- 新技術の積極導入
ただの理系科⽬教育やプログラミング教育ではない社会や創造性と密接に結びついた総合的な教育。
STEM教育の根底には「自分で学び、自分で理解していく子ども」を育てるねらいがあります。
さらに、これからの時代に必要となる自発性、創造性、判断力、問題解決力を育む、それがSTEM教育の本質的なねらいです。
STEM教育のバリエーション
最近ではSTEM教育から派生した教育方針(STEAMやSTREAMなど)が多数登場しています。
「STEAM(スティーム)教育」とは
STEM教育にArt(芸術・デザイン)を加えた教育方針。
科学・技術・工学・数学にデザインや感性などの芸術的要素を加えたものです。
AIが発展していくこれからの時代、人間にしかない感性や創造力の重要性が見直されています。
「STREAM(ストリーム)」とは
STEAM教育にRobotics(ロボット工学)を加えた教育方針。
STREAM教育ではロボットのデザイン、分析、組み立て、活用までの一連の流れを深く学び、将来のロボット技術発展に貢献します。
「eSTEM(イーステム)」とは
STEAM教育にEnvironmental(環境)を加えた教育方針。
一口に環境教育と言っても、自然環境、産業環境、生活環境、ネット環境など様々です。
技術の向上だけでなく、環境に配慮して持続可能な開発ができる人材育成が目的です。
「GEMS(ジェムズ)」とは
GEMSはGirls in Engineering Math and Scienceの略称で、女性のSTEM分野への進出をサポートするプログラムのこと。
世界各地でSTEM分野で活躍する男女格差が問題視されているため、女性の社会進出を促すことを目指しています。
「クラウド」とは
クラウドとはクラウド・コンピューティングの略。
ユーザーがサーバーやストレージ、ソフトウェアを持たなくてもネットワーク経由でサービスを利用できる形態のこと。
クラウドを使ってできること
- どこからでもデータにアクセス可能
- 世界中の人たちと共同作業ができる
- アプリのインストールや更新が不要
- 大容量のディスクが不要
クラウドサービスの例
- GmailやYahoo! メール
- Googleフォトなどの写真動画用ストレージ
- GoogleドライブやiCloudなどのクラウドストレージ
- クラウド上の数百万曲にアクセスできる音楽ストリーミング
「アクティブラーニング」とは
アクティブラーニングとは、学生参加型・学生主体型の学習方法のことで、能動的かつ積極的な授業や学習を意味します。
アクティブラーニングでは従来の教員が生徒に対して一方的に講義をする授業ではなく、生徒自ら能動的に学びに向かうよう設計されています。
アクティブラーニングの例
- ディベート
- プレゼンテーション
- ペアワーク、グループワーク
- グループディスカッション
- 体験学習、調査学習
- PBL(問題解決型授業)など
「ビッグデータ」とは
ビッグデータとはデータの量(Volume)、データの種類(Variety)、データの発生頻度・更新頻度(Velocity)の3つのVからなる巨大なデータ群のこと。
単に量が多いだけでなく、様々な形、性格、種類のデータが存在する。
ビッグデータの活用例
① Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置)
犯罪捜査だけではなく、渋滞の予測やドライバーへの警告などに利用される
② ICチップ付きの交通カード
乗車記録だけでなく、誰がどんなものを購入したのか、買い物をした際の履歴がビックデータとして蓄積されている
「ゲーミフィケーション」とは
ゲーミフィケーションとは、ゲームの要素や仕組み、構造などを別の分野で応用することで、利用者の意欲向上やロイヤリティーの強化を図ることを指す。
ゲーム要素とはアイテムの獲得や利用者同士の競争のように、利用者を楽しませて熱中させる要素のこと。
ゲーミフィケーションの事例
① スタンプラリー
イベント会場の各所にてスタンプを集めさせブース全体への回遊性を高める
② ポイントマーケティング
ポイントを貯めるとプレゼントがもらえる︎継続利用を促進
ICT教育用語をしっかり理解しておこう!
子どもたちがIT化やグローバル化社会に適応できるように、身近な大人が学びの機会を提供することが大切です。
「ICT教育」をはじめとするIT用語の意味をしっかり理解して、子どもの将来のためにできることからはじめましょう。
︎子どもにプログラミング学習が向いているか、適性をチェックしたい
The post 説明できる?今さら聞けない〈ICT教育用語集〉 first appeared on TechAcademyマガジン.