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2017年1Q中国アプリランキング&最新の自転車シェアリング事情


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2017年の中国インターネット市場はセカンドハーフに入ろうとしています。


ライブ配信のブームが過ぎ、いまや自転車シェアリングが投資家の注目を集めています。自転車シェアリング市場の急速な成長によって、もっともホットな分野の一つになったものの、市場の過熱によるバブルがあるのも否めません。


それでは自転車シェアリング分野のランキングを見ていきましょう。


データはチーターモバイル社のデータ分析機関であるCheetah Global Labのものを引用しています。また3/27-4/2の週の週間アクティブ浸透率と週間アプリオープン回数をもとにランク付けしています。


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まず週間アクティブ浸透率とは何かについてご説明します。浸透率とはチーターモバイルが指標としている独自の数字で、アクティブ浸透率であれば、アクティブユーザーの中でどれくらい浸透しているかを表す数字です。例えばある週間のアクティブユーザーが100万人おり、その中の5000人が利用しているアプリであれば、そのアプリのアクティブ浸透率が0.5%であるということです。


それでは改めてこのランキングを見ていきましょう。三列目はアクティブ浸透率を示しており、数字を見ていくと、1位のofoと2位の摩拝(mobike)が3位と10倍近くの開きがあります。今のところ、自転車シェアリングの2強はofoとmobikeと言っても過言ではありません。


その中でもっとも規模が大きく、利用者数が多いこの二社を中心に紹介していきます。


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ofoは2014年に創業し、中国において始めて自転車シェアリングを展開した会社になります。北京・上海・広州・深圳の4都市を中心にサービスを提供しています。また16都市において大学限定ではありますが、200以上の大学においてサービスを提供しています。合計16万台の自転車を世に出しています。現状の融資はCラウンドまで来ており、Cラウンドでは1.3億ドルの融資に成功しました。車体が黄いため、小黄車という愛称で呼ばれています。


次に摩拝(mobike)をご紹介します。mobikeはofoに比べる1年遅く、2015年に創業しました。初代の自転車は独特の塗装で今やもっとも有名な自転車かもしれません。北京・上海・広州・深圳・成都・寧波の6都市で展開し、計10万台の自転車を提供しています。Cラウンドでは1億ドルを融資し、Dラウンドでは2.15億ドルの融資に成功しました。


自転車シェアリングのビジネスモデルはそう複雑ではありません。


製造>市場に投入>ユーザーがAPPで自転車を探して利用>時間に応じて課金


1回あたりの料金が安いため、高い利用頻度・高い回転率で収益を得ています。ビジネスモデルが簡単がゆえに、簡単にコピーできることを意味します。もうすでに投資家、起業家の注目が自転車シェアリングに集められ、近い将来では激戦になることが予想されます。


シェアをとっていくためには大量の自転車を市場に投入する必要があります。2017年の自転車シェアリング用の自転車の製造予定数は3000万台に達し、2016年度の中国全土の自転車製造台数が5303万台を参考にすれば、バブルがないとは言い難いです。


このほかにも二つのリスクがあります。ひとつは政府の規制、もうひとつはデポジットの金融リスクです。


深圳をはじめとする都市は、自転車シェアリングに対して管理意見を出し、それに追随し、各都市も管理のルールを考えています。近い将来では自転車の材質、錠前、使用年数などのルールが設けられることを考えると、今からこの業界で起業することがリスクかもしれません。


また、デポジットについてですが、先ほどご紹介した二社はそれぞれ30億元のデポジットを保有しており、日本円に換算すると500億円にもなる大金です。中国の普通預金の金利である0.3%で計算しても年間15億円の利益が生まれます。現在ではデポジットに対する規制は何もありませんが、将来デポジットの用途、収益に対する規制があれば、ますます厳しいビジネスになると思われます。


以上、中国における自転車シェアリングの現状とリスクについてご紹介しました。いろいろとリスクや不安定要素があるものの、現在もっとも注目されている分野であるのは変わりないので、これからも注目していきたいと思います。



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