近年「フィットネストラッカー」という身体活動量を測定するための健康管理器具が注目されています。
ガートナーが発表した注目の2017年版ITトレンドの中でも、「2020年までに、従業員の40パーセントは、フィットネストラッカーを身につけることによって、医療費を削減することができる。」と発表されており、今後の活用が期待されています。
そんな「フィットネストラッカー」について今回はご紹介していきます。
フィットネストラッカーとは?
フィットネストラッカーとは、腕や腰に取り付けることによって、歩いた歩数、消費カロリー、睡眠時間等を計測する健康管理器具の事です。
一般的な「万歩計(「万歩計は山佐時計計器の登録商標」)」とフィットネストラッカーの決定的な違いは、Bluetoothという無線通信規格でスマートフォンやその他デバイスと通信をし、計測したデータをグラフ化したり、健康状態を管理したりする事が可能な点です。
フィットネストラッカーは、「万歩計」とインターネットが融合されたIoT製品となっています。(IoTについて知りたい方はコチラ)
フィットネストラッカーの形状は、時計のように腕に巻きつける「リストバンド型」や、ベルトやシャツ等につける「クリップ型」がメジャーですが、最近では指輪タイプの超小型なフィットネストラッカーも登場しています。
近頃普及が進んでいるスマートウォッチのApple WatchやAndroid Wearにも身体活動量計測機能が備わっており、フィットネストラッカーの存在がより私達の生活に身近になってきています。
フィットネストラッカーを身に付けるメリットとは?
フィットネストラッカーを身に付けるメリットとして挙げられるのは、ユーザー自身が意識せずに、身体活動を測定する事ができ、情報を元に自分の身体状況を把握出来るという点です。
具体的な数値やグラフを見る事で、生活の質を自分で把握しやすくなります。
フィットネストラッカーの例
フィットネストラッカー1:Fitbit alta
出典:Fitbit公式サイト
Fitbit altaは、代表的なリストバンド型フィットネストラッカーです。
歩数、距離、消費カロリー等のアクティビディを記録するのはもちろん、ユーザーの運動を促進するようメッセージや達成祝いの通知が届くような機能が付いています。
また、Fitbit altaを所有している友達や家族とデータを共有、競争する事が可能で、お互いのフィットネスへのモチベーションを支え続けられる仕組みもあります。
フィットネストラッカー2:UPMOVE
出典:UPMOVE公式サイト
UPMOVEは、クリップ型のフィットネストラッカーです。
クリップで衣類に取り付けられ、リストバンドに載せて手首に付けることも可能です。
SmartCoachというトレーナー機能があり、ユーザーに応じてカスタマイズされた健康のためのヒントを通知してくれる点が特徴です。
フィットネストラッカー3:Samsung Gear IconX(アイコンエックス)
出典:rakunew
アイコンエックスは、ワイヤレスイヤホンに身体活動量計測機能が備わっているフィットネストラッカーです。
トレーニングモードを起動すると心拍数や消費カロリー等を計測することが可能で、音声でデータを通知してくれる機能も内臓されています。
フィットネストラッカーの今後
フィットネストラッカーは今後、企業やビジネスに活用される等、成長していく事が予測出来ます。
先程ご紹介したFitbitは、企業向けにもサービス提供を行っており、従業員の健康やモチベーション管理の一環としてFitbitのウェルネスプログラムの推奨をしています。
健康についての全国ビジネスグループ(2005 年)によると、仕事場でウェルネスプログラムのある企業は、従業員の生産性が8%向上する場合があるそうです。
フィットネストラッカーを活用したウェルネスプログラムの作成は企業の投資としてビジネスに役立つ事が考えられており、フィットネストラッカーを導入する企業が今後増加するかもしれません。
また、GPS機能の搭載されたフィットネストラッカーが普及する事によって、ユーザーデータを活用し適材適所で広告を表示する等、ビジネスにも今後活用されていく事が期待出来ます。