TOKYO, Jun 30, 2022 - (JCN Newswire) - 三菱重工グループの三菱重工エンジニアリング株式会社(MHIENG、社長:寺沢 賢二、本社:横浜市西区)は、2021年11月に太平電業株式会社(本社:東京都千代田区、以下、太平電業)から受注した小型CO2回収装置の商用初号機を予定通り納入し、本設備がこのほど本格的に稼働を開始しました。
この小型CO2回収装置は、広島市の複合機能都市「ひろしま西風新都」にある出力7,000kW級のバイオマス発電所に設置されたものです。同装置の回収能力は0.3トン/日、設置面積は全長5m×全幅2mと、コンパクトで汎用性の高い標準設計をベースとしたモジュール化の実現により、製造工場からのトラック輸送と設置を短期間かつ容易に実施することができました。排ガスから回収されたCO2は、構内の農業ハウスで利活用されます。太平電業は、こうした完全自己消費型のカーボンネガティブ発電所の設置による地球温暖化防止・脱炭素化社会の推進を目指しています。なお、発電所設備は三菱重工グループの三菱重工パワーインダストリー株式会社が2019年10月に納入したものです。
MHIENGは引き続き、独自の遠隔監視システムを活用した装置の運転支援サービス実証をお客様と実施する予定で、アフターサービス、運用・保守までの一貫したワンストップサービスによるお客様サポート体制の確立を図ります。また今後は、小型CO2回収装置のラインアップを拡充するとともに、導入・運転・維持コストの低減および納期短縮のメリットを追求し、産業分野など比較的小規模な施設を中心に幅広く対応していきます。
三菱重工グループでは、エナジートランジションの事業強化に戦略的に取り組んでおり、CO2エコシステムの構築はその中の柱の一つです。CO2を回収して転換利用や貯留を行うCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)は、カーボンニュートラル社会を実現するための有効な手段として注目されています。エナジートランジション戦略の一翼を担うMHIENGは、高性能なCO2回収技術をグローバルに展開することを通じて、脱炭素分野のリーディングカンパニーとして地球規模での温室効果ガス排出削減に貢献するとともに、地球環境保護に寄与するソリューションのさらなる開発に向けた取り組みを継続していきます。
MHIENGのCO2回収技術について
MHIENG(当時、三菱重工)は、1990年から関西電力株式会社と共同でCO2回収技術KM CDR Process(TM)やAdvanced KM CDR Process(TM)の開発に取り組んでいます。2022年6月現在、KM CDR Process(TM)を用いた商用プラントを14基納入しており、現在、さらに2基建設中です。MHIENGは、この分野における世界のリーディングカンパニーです。詳しくは以下のURLをご覧ください。
【三菱重工エンジニアリング「脱炭素(CO2回収プラント)」製品情報はこちら】
https://www.mhi.com/jp/products/engineering/co2plants.html
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/22063001.html
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
Copyright 2022 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com