TOKYO, Jun 24, 2022 - (JCN Newswire) - エーザイ株式会社(本社:東京都、代表執行役CEO:内藤晴夫)は、2022年6月23日にルワンダ共和国の首都キガリで開催された「マラリアと顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)に関するキガリ・サミット」において発表された「キガリ宣言」に署名し、世界保健機関(WHO)による「NTDsロードマップ(2021-2030)」の達成に向けて、今後もNTDs制圧支援を継続することを表明しました。当社は、NTDsの制圧がヒューマンヘルスケア(hhc)理念のもと取り組むべき重要なビジネス領域であると規定し、これにより「医療較差の是正」という社会善を成すことをめざしています(メッセージ動画はこちら https://www.eisai.co.jp/kigalideclaration/index-3.html )。
また、キガリ宣言を記念して発表された「NTDs制圧にコミットするグローバルリーダー100人」に当社CEOの内藤晴夫が選任されました。
NTDsは、WHOが「人類の中で制圧しなければならない熱帯病」と定義している20の疾患のことを指します。2012年に、製薬企業、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、WHO、米国国際開発庁(USAID)、英国国際開発省(DFID)、世界銀行、NTDsの蔓延国政府がグローバルヘルス分野における世界最大の国際官民パートナーシップを構築し、NTDs制圧に向けて共闘していくという共同声明「ロンドン宣言」を発表しました。製薬企業は、「ロンドン宣言」以降、これまでに140億人分もの高品質な治療薬を無償提供してきました。この間、国際官民パートナーシップによるNTDs制圧活動により、46カ国において1つ以上のNTDsの制圧を達成し、6億人に対するNTDs治療介入が完了するなど、多くの成果を達成しました。一方、世界では未だ17億人の人々がNTDsの感染リスクにさらされており、引き続きパートナーシップの一層の強化による共闘が求められています。
「キガリ宣言」は、「ロンドン宣言」の後継となるNTDs制圧に関わるステークホルダーズのコミットメントです。「キガリ宣言」では、人々中心のアプローチによる、セクターを超えたパートナーシップにより、国連の持続可能な開発目標(SDGs)目標3.3に掲げるNTDs制圧ターゲット、ならびにWHOのNTDs ロードマップ(2021-2030)を達成し、2030年までに、2つのNTDsを根絶、100カ国において少なくとも1つのNTDsを制圧、そしてNTDsの治療介入を必要とする人を90%減らすことをめざしています。これにより、NTDsに伴う人々の苦しみや貧困、障害、偏見を減らすとともに、社会への参画の改善につながることが期待されます。
当社は、2013年からNTDsの一つであるリンパ系フィラリア症(LF)に対する治療薬であるジエチルカルバマジン(DEC)錠を自社のインド・バイザッグ工場で製造し、WHOを通じこれまで29カ国に20.5億錠を供給してきました(2022年5月現在)。LFは、17カ国で制圧が達成され、感染者数は2000年と比較して74%減少した一方、8.6億人が未だ感染リスクにさらされています。当社は、DEC錠の無償提供を必要とする全ての蔓延国で制圧が達成されるまで継続することを表明しています。さらに、蔓延国における治療薬の集団投与(MDA)の実施支援や疾病啓発活動、衛生環境の整備など包括的なアプローチに取り組んでいます。
さらに、当社は、国際研究機関等とのパートナーシップを通じてNTDsの新薬開発に積極的に取り組んでいます。公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)などからの助成金を活用し、リバプール熱帯医学校およびリバプール大学との新規フィラリア駆虫薬の共同開発や、Drugs for Neglected Diseases initiative (DNDi)とのパートナーシップによるマイセトーマやリーシュマニア症の新薬開発に対する共同開発などを行っています。
当社は、hhc理念のもと、グローバルパートナーとの連携をさらに強化し、NTDsによる負担のない世界の実現をめざしてまいります。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.eisai.co.jp/news/2022/news202250.html
概要:エーザイ株式会社
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