TOKYO, Mar 30, 2022 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、ウズベキスタン共和国の首都タシケント市に建設される天然ガス焚きコージェネレーション(熱電併給)設備向けに、出力3万2,000kWのH-25形ガスタービンを2基受注しました。同市内の熱電併給事業を手掛けるJSC Tashkent HPP社が運営する同設備の中核機器となるもので、EPC(設計・調達・建設)取りまとめを行うトルコのチャルックエナジー社(Calik Enerji)を通じてガスタービン発電設備(機器)を納入、2024年に運転を開始する予定です。タシケント熱電併給所向けとしては、隣接する既存の1号機設備(注1)として2013年からH-25形ガスタービン1基および排熱回収ボイラーが稼働しており、今回の受注は既設機の信頼性が評価されたものとなります。
当プロジェクトには、日本の独立行政法人国際協力機構(JICA)が円借款(JICA電力セクターローン)を供与します。H-25形ガスタービンは当社の日立工場で製作します。
H-25形ガスタービンは、長時間の運転実績により高い信頼性が確認されたヘビーデューティ型ガスタービン(注2)で、1987年の初号機受注以来、国内で30基、海外向けには本案件を含めて160基に達する豊富な実績と運用を誇っています。排ガス温度が高いという特長から、排ガスを有効利用するコージェネレーションなどのプラント構成において強みを発揮し、従来のガスを直接ボイラーで燃焼させる熱電併給設備に比べ、プラントの高効率化ならびにCO2の削減に寄与します。
ウズベキスタン共和国は独立後、天然ガスなど豊富に産出されるエネルギー資源を背景に安定的な経済成長を続けてきており、持続的な経済発展のためには電力と熱の安定供給が不可欠とされています。当社は、同国ではナヴォイ火力発電所(Navoi-1,2)、タリマルジャン(Talimarjan)、トゥラクルガン(Turakurgan)火力発電所、シルダリヤ(Sirdarya)火力発電所向けに、天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)設備の供給を通じて同国の経済発展にエネルギー供給の面で寄与してきました。今回のプロジェクトも、天然ガスという自国資源を活用した高効率熱電併給設備の導入として、同国のさらなる電力供給の安定化およびエネルギーの効率化に寄与することが期待されています。
三菱重工は、国営ウズベキスタン電力会社グループとの良好な関係を維持・発展させながら、GTCC発電設備をはじめ高効率で環境に優しい熱・電力エネルギー創出技術の普及をサポートし、ウズベキスタンの経済発展と持続可能な社会整備に貢献していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/22033003.html
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp
Copyright 2022 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com