固定通話における国内事業者間の接続に使用する従来の回線交換方式(注2)は、開発者の確保や専用設備の継続的な開発が課題となっており、2021年以降、段階的にIP相互接続していきます。KDDIとNECは、OSSであるTackerを基に、IP相互接続化に伴い導入する、さまざまな仮想ネットワーク機能(以下 VNF)の管理や制御、構成変更を自動で行う仮想ネットワーク管理機能(以下 VNFM)を開発しました。
TackerをもとにしたVNFMの特長
特長1:共通的で柔軟なインターフェースによりVNFをネットワークに接続することが容易となり、迅速なサービス提供が可能
特長2:Tackerはネットワーク仮想化の現実的な課題の解決に継続的に取り組んでおり、商用機能開発へ有効活用が可能
特長3:公開された場で多くの開発者に貢献、評価、監査されるため、信頼性が高く、安定した運用が可能
今後開発した成果は、OpenStackのコミュニティに還元し、Tackerの発展に貢献していきます。OSSの発展には利用者と開発者の双方の協力が重要であり、特にOpenStackコミュニティは、Tacker利用者である通信事業者のユースケースを重視しています。KDDIはユースケースをコミュニティに提供し、そのユースケースを受けて商用開発経験のあるNECが商用導入可能な機能として開発を行うことで、通信事業者の要望をソフトウェアに反映させ、コミュニティの発展に貢献していきます。
なお、NECは、Tackerを基に開発した商用のVNFM製品を「NEC OSS(Open Source Software) MANO」として、通信事業者向けに提供しています。
KDDIとNECは、信頼性や柔軟性に優れ、コストメリットがあるOSSのTackerの共同開発とコミュニティへの還元を通じ、OpenStackコミュニティの活性化とTackerの発展に向けて協力していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202010/20201026_02.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
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