Teledyne e2vがリエンジニアリングしたPC7448マイクロプロセッサは、EUMETSATの次世代メテオサット静止気象衛星に搭載された雷観測装置(LI)システムを動かすThales Alenia Spaceのオンボードコンピュータ(OBC)の中核部に使用されます。 |
2019年から打ち上げを予定されているメテオサットMTG-I衛星4基にはLIシステムが搭載されますが、地球の半球全体をほぼリアルタイムに雷検知するために、OBCはそれを実現する為の感度と識別能力が要求されます。Thales Alenia Spaceがこの課題に対応する為に、Teledyne e2vはクラス最高の信頼性を保証するNASAのQML Y (MIL-PRF-38535 Class Y)品質規格に従って、民生ベースのPC7448 1.3 GHzプロセッサをリエンジニアリングしました。これによりThales Alenia Spaceは、最新のデスクトップPCと同じパフォーマンスを有し15年にわたる苛酷なミッションにも耐える衛星搭載用マイクロプロセッサを使用することができるようになりました。
衛星LIシステムは、荒天発生時の短時間予報に不可欠な、対流活動活発域や暴風雨ライフサイクルのモニタリングと追跡を行います。雷のモニタリングは、雷雨活動が気候変動がもたらす影響を調査するのにも役立ちます。雷は、オゾン変換プロセスや酸性雨発生の主因となる大気中の有害な酸化窒素物(NOx)の主な発生源です。したがって、地球全体の雷の分布に関する詳細な調査は、大気中のNOx関連の物理および化学的プロセスについて研究やモニタリングをする際の前提条件となっています。
「衝撃、振動、極端な温度、放射線などに耐える宇宙用マイクロプロセッサを設計し認定を取得するには、通常5~7年かかります。」と、Teledyne e2v信号処理ソリューションマーケティング部長のNicolas Chantierは述べます。「つまり宇宙用に設計されたプロセッサは、打ち上げ時にはすでに最先端技術から大幅に遅れているということです。私たちは強力なコマーシャルグレードの民生プロセッサを採用し、宇宙用にアップスクリーニングすることで、品質を犠牲にせずにこのプロセスを3分の1の期間で完了する方法を見つけました。」
詳しくは www.e2v.com/Semis をご覧ください。
画像: https://www.acnnewswire.com/topimg/Low_MW20I70630.jpg
Teledyne e2vがリエンジニアリングしたPC7448マイクロプロセッサは、EUMETSATの次世代メテオサット静止気象衛星に搭載された雷観測装置(LI)システムを動かすThales Alenia Spaceのオンボードコンピュータ(OBC)の中核部に使用されます。
編集者向け注記:
Teledyne e2vのイノベーションは、ヘルスケア、ライフサイエンス、宇宙、輸送、防衛、セキュリティ、産業用市場の開発をリードしています。Teledyne e2vは、シグナルチェーン全体に欠かせないパフォーマンスと信頼性の高い半導体ソリューションを提供しています。詳しくは www.teledyne-e2v.com/semis をご覧ください。
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