「信じる未来、託す東通グループ 街の魅力を高める革新的なパートナー」というコーポレートスローガンを掲げ、これまで不動産売買・賃貸管理・土地開発・ホテル事業など、多岐にわたる分野で事業を展開し、街づくりの最前線を走り続けてきた東通グループはこの度、事業戦略発表会を都内で開催した。
東通グループが事業戦略発表会を開催
東通グループは東京に本拠地を置き、不動産開発などの事業を展開。
2019年に東通不動産投資株式会社を、2020年には東通建物株式会社、東通コミュニティ株式会社、LOF Hotel Management株式会社を設立。
多角的な事業を展開する総合不動産会社として街づくりに取り組んでいる。
この度東通グループは、都内で事業戦略発表会を開催。
東通グループ 代表取締役 共同代表者の桜木翔氏は、
「本年度、グループ全体で1,000億円の運用資産を、2030年までに3,000億円、つまり3倍まで増やすことを目指しています。これは非常に意欲的な目標ではございますが、当グループの成長への決意を示すものであって、皆様への決意表明としても受け取っていただきたい。」
と目標を掲げ、会場からは拍手が送られた。
続けて登壇した東通グループ 代表取締役 共同代表者のヒューゴ・チャン(Hugo Chiang)氏は、
「創業から最初の3年間、私と桜木が顔を合わせたのは僅か3回。私は3年間、(渡航制限などの規制によって)一度もオフィスに行きませんでした。1,000日以上会社に顔を出すことなく過ごしたのです。2022年にようやく行き来が自由になり、真っ先に東京でチームと対面した時に、当初は期待と熱意に満ち溢れていましたが、ある不安がよぎりました。“会社は、私がいなくてもちゃんと回っているのではないか?”と。」
という不安を抱え、何度も自問自答を繰り返した末に「東通がこの街に本当の価値をもたらすことができてこそ、私たちの存在意義があるのではないか」という答えに辿り着いたと当時の心情を語り、今回の発表会では「自分たちにしかできないこと」「東通でなくてはならない理由」を伝えていくとコメントした。
不動産業界の変革を推し進めるプロジェクト「不動産をもっと自由に大作戦」
続けて、東通グループ 執行役員を務める桜井吉男氏が登壇。
「前職まではIT畑にいたため、“今まで培ってきた経験やノウハウを生かせる領域はどこか?”と考えたところ、桜木との会話の中で、少し未来が見えてきた感じがしました。例えばですが、世の中はテクノロジーが日進月歩で進化を遂げています。一方、不動産業界においては、まだまだアナログ的なところが多く散見されます。そこで、10年後に選ばれる企業になるためには、やはり変革がとても重要だと感じました。」
と語り、その変革を推し進めるプロジェクトとして「不動産をもっと自由に大作戦」と題し、動かないイメージの強い不動産をダイナミックに動かしていくと語った。
本プロジェクトは、
「資産運用を自由に!大作戦」
「不動産投資を自由に!大作戦」
「宿泊体験を自由に!大作戦」
「賃貸をもっと自由に!大作戦」
「上質な暮らしを自由に!大作戦」
と5つの作戦で展開し、それぞれのコンセプトに則った事業展開や不動産の建築・ブランド作りを進めていることを明かした。
上質な暮らしを自由に!大作戦では、現在白金台2丁目でプレミアムライン物件を建築中。
本物件のデザイン監修を行なっている建築家の隈研吾氏は、
左から、高山氏※、隈氏、桜井氏
「白金台は、色々と縁がある場所なんです。高輪ゲートウェイは、実は街全体をJR様と一緒にどんな風にしようかと手を組み、10年以上取り組んでいます。どう海と陸をつなげるのかっていうことも、あの場所のテーマ。さらに登っていくと瑞聖寺というお寺がありますが、それも数年前に私が手がけたんです。このように、自分に何かとっても縁がある場所だなって感じます。」
とコメント。
そして同物件の企画コンサルティングを務める株式会社ケン・コーポレーション 常務執行役員の高山一頼氏※は、
「今日新たなビジョンを発表された東通様は、もの凄いスピードで成長されようとしています。それに、私どももしっかりと並走できるようにしたいと思います。」
と語った。
※高山氏の「高」は、正しくは「はしごだか」
未来の不動産は「空飛ぶ不動産があってもおかしくない」
モデレーターに辻愛沙子氏を迎え、隈氏、桜木氏、桜井氏が登壇してのトークセッションも実施。
本トークセッションでは、今回発表された「不動産をもっと自由に大作戦」のキービジュアルや、隈氏の白金台エリアに対する想いなどを語った。
そしてトークテーマは「不動産業界の未来」に移し、10年ほど先の未来で、不動産業界はどうなっているのかと聞かれた隈氏は、
「この10年はですね、まず環境・緑が非常に大きなテーマになっていて、木というものに対しても色々な技術的な蓄積ができてきており、木の中へ二酸化炭素を閉じ込めることができることから、木を使うと地球温暖化対策になる。それが世界の新しい一つのスタンダードになって、その方向に建築の法律などが全部向かいつつあって、変わりつつあるんです。そういった凄く大きな転換期で、それが形にはっきりとなってくるのが次の10年後ぐらいで、その10年後をまず目指してデザインをしていかなきゃいけない。」
と木材を活用する物件が世界中でより増えていくだろうと語った。
また、働くことと住むことが完全に分かれていたこれまでと違い、リモートワークの普及によって仕事がしやすい居住空間を備えた物件が増えていくとも予想。
桜井氏は、
「不動産取引において、物件の売買や賃貸。、例えばSNSなどでかなり身近なものになってくるのではないかと思いますし、先ほど私がプレゼンした中でも、これがあながち10年後じゃないかもしれませんし、5年後、あるいは3年後に起きるようなことも可能性としてはいっぱいあるかと思います。で、ちょっと言葉が悪いですけども、不動産業界ってデジタル化に乗り遅れている、乗り切れてない気がするんです。そういう意味で言うと、10年後はもう間違いなく、全自動の世界になっていることでしょうね。」
と不動産取引がより身近になり、革新が進むと語った。
さらに踏み込んだ「50年後の不動産」について桜木氏は、
「これからの50年って、おそらく科学の技術の進歩のスピード感って、ものすごく速い。何倍も何十倍も進んでいくと思うんですよ。例えば、今は空飛ぶ車で色々なところにチャレンジしてる段階ですけれども、空飛ぶ車があるのに空飛ぶ不動産があってもおかしくないですよね。固定の住所がなく、自由に移動できる。レゴみたいに組み立てをできる。そんな面白い未来っていうものを僕は非常に楽しみだと思いますね。僕ら自身がそういった可能性を持って、チャレンジし続けることが大事だと思います。」
とユニークな例を出しながらも、今後の未来の不動産のあり方について実現に向けチャレンジしていくと語り、発表会を締め括った。
東通グループ:https://www.totsu-group.com/
不動産をもっと自由に大作戦:https://totsu-group.jp/