starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

山形市消防本部が救急対応を効率化するシステム導入、タブレットで収集した患者情報を搬送先病院へ迅速に送信


山形市消防本部は、2024年7月12日より、TXP Medicalの救急搬送支援システム「NSER mobile」を導入します。これにより、山形市、山辺町、中山町の救急医療情報共有システムとして運用が開始され、救急搬送困難事案の解消とエビデンスに基づく政策立案(EBPM)の推進を目指します。システムの導入を支援したTXP Medicalが2024年6月24日、発表しました。

この導入により、山形市消防本部の担当エリアでは、救急車出動件数が過去最多の1万2747件に達する中、業務の逼迫状態に対処することが期待されています。また、周辺の上山市、村山市、天童市、東根市、尾花沢市、大石田町、寒河江市、河北町、西川町、朝日町、大江町の6市5町でも、同システムの導入に向けた実証実験が同日から開始される予定です。これにより、村山地域全域でのNSER mobileの利用が進み、山形県人口の50%以上をカバーすることになります。

山形市・山辺町・中山町の約26万人を対象に運用を開始(出典:TXP Medical)

背景として、山形県では搬送先が決まるまでに病院への照会が5回以上行われるなどの「搬送困難事例」が問題となっており、2022年には県内で1108件が発生しました。このうち97%が山形市を含む村山地域に集中しており、これを受けて平成27年に設置された「村山地域救急搬送改善検討会」では、各救急告示病院や消防機関が協力して改善策を検討してきました。

山形市消防本部は、各救急隊にNSER mobileタブレット端末を配備し、医療機関とのデジタル情報のやり取りを行いながら救急搬送を実施します。対象エリアの16医療機関では、NSER mobileからの情報をタブレット端末で受信することで、救急対応の効率化を図ります。

「NSER mobile」は、救急現場と搬送先医療機関間のコミュニケーションを円滑にし、救急対応の効率化を実現するシステムです。山形市消防本部では、事案情報入力、病歴やバイタルサインの共有、一斉照会機能、診療科ごとの応需可否情報、応需履歴の共有、事後検証機能、OA機能などを活用して、救急医療のデータプラットフォームとしての機能を実装する予定です。これにより、患者の救急搬送から治療・検査・転院までの一連業務をデジタルプラットフォームで管理し、最適な医療提供を目指します。

山形市消防本部は、この取り組みにより、山形市と周辺地域の救急医療体制の強化を図り、搬送困難事例の解消に貢献することを目指しています。

関連リンク
TXP Medical株式会社
https://txpmedical.jp/


    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.