株式会社フォネットが運営する「モバイルナレッジ」は、18歳から49歳の男女計505人を対象に、「iPhone 16を購入するかどうか」に関するアンケート調査を実施しました。この調査は、2024年9月10日から12日にかけて行われ、AppleがiPhone 16を正式発表した直後に実施されたものです。
調査結果によれば、iPhone 16シリーズを「購入する」と回答した人は全体の39.4%(199人)で、「購入しない」と答えた人は28.5%(144人)、「購入するかどうか未定」は32.1%(162人)でした(図1)。購入意向者が4割弱にとどまる一方、購入しない層も一定数存在し、約3割の人が購入を検討中であることが明らかになりました。
iPhone 16シリーズを購入する理由として最も多かったのは、「iPhone 15から価格が据え置きとなったから」で47.2%(94人)でした(図2)。次いで、「生成AI機能(アップルインテリジェンス)に対応しているから」が44.7%(89人)、「A18チップ/A18 Proチップが搭載されて、CPUやGPUが速くなったから」が44.2%(88人)、「カメラが高性能になったから」が45.2%(90人)と、新機能や性能向上への期待が高いことが示されました。また、「ほしい色のモデルがあるから」は28.6%(57人)で、カラーバリエーションも購入動機の一つとなっています。
一方、iPhone 16シリーズを購入しない理由としては、「価格が高いから」が54.9%(79人)、「現在使っているスマホで満足しているから」が57.6%(83人)と、価格面や現状の満足度が主な要因であることが分かりました(図3)。他の理由としては、「ほしい色のモデルがないから」6.9%(10人)、「iPhone 17に期待しているから」6.2%(9人)、「フルモデルチェンジじゃなかったから」5.6%(8人)などが挙げられました。
購入予定のモデルについては、iPhone 16(無印)を選んだ人が48.7%(97人)で最も多く、次いでiPhone 16 Plusが40.7%(81人)でした(図4)。iPhone 16 Proは31.2%(62人)、iPhone 16 Pro Maxは17.1%(34人)で、標準モデルへの人気が高い傾向が見られます。
iPhone 16(無印)の色の選択では、「ブラック」を選んだ人が52.6%(51人)、「ホワイト」が48.5%(47人)と定番色が人気を集めています(図5)。新色の「ウルトラマリン」は33.0%(32人)、「ピンク」は26.8%(26人)、「ティール」は15.5%(15人)でした。
iPhone 16 Plusの色では、「ホワイト」が最も人気で55.6%(45人)、次いで「ブラック」39.5%(32人)、「ウルトラマリン」37.0%(30人)、「ピンク」27.2%(22人)、「ティール」14.8%(12人)となりました(図6)。
iPhone 16 Proの色選択では、「ホワイトチタニウム」が56.5%(35人)で最も人気が高く、次いで「ブラックチタニウム」38.7%(24人)、「ナチュラルチタニウム」37.1%(23人)、「デザートチタニウム」33.9%(21人)でした(図7)。
iPhone 16 Pro Maxでは、「ブラックチタニウム」が76.5%(26人)と圧倒的な支持を得ており、「ホワイトチタニウム」が47.1%(16人)、「デザートチタニウム」35.3%(12人)、「ナチュラルチタニウム」26.5%(9人)でした(図8)。
全体を通して、価格の据え置きや新機能・性能向上が購入の主な動機となっている一方、価格の高さや現行のスマートフォンへの満足度が購入を見送る理由となっていることが明らかになりました。モデル選択では標準モデルが高い人気を集めており、色の選択では定番色が根強い支持を得ながらも、新色も一定の関心を集めていることが分かりました。
また、購入を見送る理由として「iPhone 17に期待しているから」や「iPhone SE(第4世代)に期待しているから」と回答した人もおり、次期モデルや新製品への期待が一部で高まっていることが示唆されます。
執筆:DXマガジン編集部