starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

茨城乳業とアトラスコプコの取り組み、コンプレッサー排熱回収システム導入によるCO₂削減


茨城乳業は、環境に優しい乳製品の製造を目指して、アトラスコプコの最新型インバータコンプレッサGA VSDsと排熱回収システムERを導入しました。この取り組みにより、CO₂排出量を大幅に削減し、持続可能な生産の実現に向けた一歩を踏み出しています。この事例は、企業の環境責任とテクノロジーの融合による成功例として注目されています。

茨城乳業は1974年に創業され、茨城県を中心にプリンやヨーグルト、牛乳などの乳製品を製造しています。地産地消を重視し、地域の新鮮な素材を使用した製品作りにこだわる同社は、地元で愛される食品を提供し続けています。その一例が「タマゴプリン」で、使用する卵は工場内で新鮮に割ったものを使い、安心・安全な高品質な製品を顧客に届けています。

茨城乳業は、環境に対する配慮を経営方針の一部として位置づけています。特に2030年までに2013年比のカーボンフリー率を46%削減することを目指しており、そのための施策として蒸気配管の断熱や冷凍機の更新などさまざまな取り組みを行ってきました。次のステップとして、エネルギーを多く消費するコンプレッサーの省エネ化と排熱の再利用を計画しました。

アトラスコプコの最新省エネ型インバータコンプレッサGA VSDsおよび排熱回収システムER(エナジーリカバリー)を導入した茨城乳業。その決断の背景には、CO₂排出量削減への強い意志がありました。代表取締役社長の中沢新一氏は、「工場でのCO₂排出量削減は生産者の責任です」と強調し、全従業員でのカーボンニュートラルの取り組みを推進しています。

導入に先立って行われた無料の省エネ診断において、昨年まで使用していた3台の他社製コンプレッサーの運転状況が分析されました。シミュレーションの結果、アトラスコプコのコンプレッサーを2台に入れ替えることで、年間346万円の省エネ、さらには85.3トンのCO₂排出量削減が見込まれる結果が出ました。これは、インバータ駆動が需要空気量に適した自動運転を行うため、無駄な電力消費を抑えたからです。

新型機導入前 : 実測
アトラスコプコ GA VSDs 2台導入後 : シミュレーション

アトラスコプコのGA VSDsは、圧縮空気を使用する充填とバルブの自動開閉に必要なエネルギーを効率的に管理します。また、ERシステムを導入することで、コンプレッサーの運転中に発生する熱を回収し、ボイラーの予熱として再利用することが可能となりました。中沢氏は「今まで大気中に放熱していたコンプレッサーの排熱は、今後は効果的に利用される」と話し、環境への貢献を確信しています。

アトラスコプコの導入後、コンプレッサーは夏の厳しい暑さでも故障することなく安定して稼働しています。これまでの他社製コンプレッサーは、夏によく停止していましたが、新しいシステムはその心配が無くなりました。また、たて型スリム設計のため、従来の横長タイプと比べてスペースが有効に活用でき、点検・メンテナンスも格段に楽になりました。

コンプレッサの点検・メンテナンスも楽に

中沢氏は、今後の計画として残りの1台のコンプレッサーもアトラスコプコの最新インバータコンプレッサに切り替えることを決定しています。さらに、コンプレッサー中央制御や遠隔モニタリングシステムなどの導入検討も進め、さらなる省エネとCO₂削減に向けて意欲を見せています。

この導入事例は、環境意識の高い企業の取り組みが如何にして技術革新と結びつくかを示しています。茨城乳業のアトラスコプコ導入による省エネ効果とCO₂排出量削減は、今後の製造業が目指すべきサステナブルな運営モデルといえるでしょう。持続可能な未来に向け、ますます挑戦を続ける茨城乳業の今後の展開に注目が集まります。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.