デンマークの協働ロボットメーカー、ユニバーサルロボット(Universal Robots)は、協働ロボットUR20およびUR30の最大可搬重量をアップデートしました。これにより、UR20の可搬重量は25kgに、UR30の可搬重量は35kgにそれぞれ向上します。このアップデートに伴う追加費用はなく、ユーザーはPolyScopeソフトウェアを最新バージョン(5.19以降)に更新するだけでこの機能を利用可能です。
今回の可搬重量向上は特に、パレタイジング(荷物の積み上げ作業)など重量物の取り扱いが求められる作業において、大きな利点をもたらします。URの協働ロボットは既に多様な業界で広く使われており、このアップデートにより、より多くの作業現場で自動化の導入が進むことが期待されています。
ユニバーサルロボットの最高製品責任者であるTero Tolonen氏は、「製品のテストと開発を継続的に行い、お客様がコストを増加させることなく生産性を向上できるような新機能を提供することが重要です」と述べており、今回のアップデートもその一環としています。
この新機能は、PolyScopeソフトウェアをバージョン5.19以降にアップデートすることで利用でき、更新作業はわずか数分で完了します。2024年以降に出荷されるUR20およびUR30には、この可搬重量向上機能が自動的に組み込まれています。
中国国際工業博覧会では、可搬重量が増強されたUR20のパレタイジングアプリケーションが展示され、大きな注目を集めました。これにより、世界中の企業が協働ロボットを用いたさらなる自動化を推進できるようになります。
ユニバーサルロボットは、世界中で90,000台以上の協働ロボットを販売しており、引き続き自動化を多くの企業や産業に提供することを目指しています。
執筆:海道理彩