EVユーザーの約75%が週に1回以上充電することが明らかになりました。特に、週に2~3回充電を行うユーザーが最も多く、約25.3%を占めています。加えて、自宅で充電を行っているユーザーはわずか4割に過ぎず、約8割が目的地や目的地に向かう途中に位置する充電スタンドで充電を行っていることが明らかになりました。このデータは、EVユーザーが普段どのように充電を行っているかを示しており、充電の際に感じる不満やニーズにもつながります。
EV充電に関する調査の結果、ユーザーが抱える不満の中で最も多いのは「充電スタンド数が少ない」という問題でした。ガソリン車の普及期と異なり、電気自動車の利便性を高めるためには充電スタンドの適切な設置が必要不可欠です。同時に「充電スタンドが適切な場所にない」という声も多く上がっており、EVユーザーが通勤や移動中に使える充電スポットの選択肢が限られている現状が浮き彫りとなりました。つまり、充電スタンドの設置場所と数量の両方に改善の余地があることが伺えます。
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さらに、調査ではEV充電スタンドに関するリアルタイムな情報のニーズが高いことも分かりました。ユーザーが「今、設置場所に行けばEV充電スタンドを利用できるのか?」を明らかにするための情報が必要であるとのことです。具体的には、充電可否や待ち時間など、ユーザーが効率よく充電完了に至るために必要な情報を取得できることが求められています。これは、ガソリンスタンドのように気軽に使える充電環境が整っていないため、充電スタンドを探すための運転や、待機が無駄に長引くことを防ぐための情報提供が重要であることを意味します。充電渋滞を回避するために、リアルタイム情報が分かるコンテンツの拡充はEV普及に向けた大きな課題と言えるでしょう。
充電スタンドの不足や位置の適切性の課題を解決し、さらにリアルタイム情報の提供を強化することで、EV普及のカギを握る充電インフラの向上が期待されます。詳しくは「株式会社ゼンリン」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松