近年、ふるさと納税の返礼品として「電気サービス」が注目を集めています。地元で生産された再生可能エネルギーや地域限定の電力プランが返礼品として提供される事例が増えている一方で、実際にどれほどの人がその存在を知っているのかを明らかにするため、暮らしを豊かにする情報メディアが全国の男女を対象にインターネット調査を実施しました。
調査の結果、まずふるさと納税制度を利用したことがあると回答した方は61%に達し、制度自体の普及度は高いことがわかりました。しかし「ふるさと納税で電気代が払えることを知っていたか」という設問では、知っていると答えた方は20%にとどまり、8割近くが知らなかったと回答しています。このことから、制度の利用経験はあるものの、電気を返礼品とする選択肢についての認知は十分でない現状が浮き彫りになりました。

興味・関心に関する設問では、ふるさと納税を活用して電気代を支払うことに「大変興味がある」と答えた方が18%、「やや興味がある」が50%で、合わせて約68%が前向きな姿勢を示しました。さらに今後検討いかを問うと65%が「してみたい」と回答しており、認知が広がれば実際の利用につながる可能性が高いことが示されています。つまり、現時点では知られていないものの、関心は高く潜在需要は大きいという結果です。
一方で、利用に際しての不安点も明らかになりました。最も多かったのは「対象の電力会社やプランが限られていそう」で58%、続いて「手続きが複雑そう」が49%、「本当に節約になるか分からない」が48%と、多くの回答者が選択肢の少なさや手続きの分かりにくさを懸念していることが分かりました。こうした不安が認知拡大や利用の妨げになっている可能性があります。
調査のまとめとしては、ふるさと納税の制度を利用した経験がある方は60%以上いる一方で、電気代の支払いが返礼品として提供されていることを知っている方は約20%にとどまるという対照的な状況が確認されました。その反面、電気代の支払いをふるさと納税で行うことに興味を示す人は約70%、実際に検討したいと答えた人も約60%と高い関心が示されており、認知拡大と手続きや選択肢の整備が普及のカギになると考えられます。
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レポート/DXマガジン編集部小松