一括.jp(株式会社eclore)の全国アンケート、600人の声を集約すると驚きの偏りが見えました。30代の25%が「完全テレワーク希望」、一方で60代は44%が「完全出社希望」。世代ごとの好みと不安がそのまま働き方のリアリティを物語ります。
世代ごとの“好き”と“不安”はこう違う

20~30代はテレワーク志向が強く、30代は25%が完全在宅を望んでいます。ハイブリッド志向も20代23%、30代22%と高く、対面とリモートの併用を好む傾向が明確です。一方で50代は「業務に応じて柔軟に決めたい」が28%と最も多く、60代は44%が完全出社を支持しており、高齢層の対面重視が目立ちます。

魅力では「通勤時間の削減」が共通項で、50代は62%、40代54%、60代52%が利点と回答しました。にもかかわらず不安は世代差が鮮明で、コミュニケーション不足を懸念する声は60代46%、40代37%、70代以上36%と高めです。IT操作への不安は70代23%、40代19%、20代18%と世代横断で存在感を示しました。逆に「テレワークに魅力を感じない(オフィスがよい)」は60代34%、70代30%と根強い支持がありました。

不安面では「上司や同僚とのコミュニケーション不足」を懸念する声が強く、60代46%、40代37%、70代以上36%と中高年で高めです。IT操作や接続トラブルへの不安は70代以上で23%、40代19%、20代18%と世代横断で存在します。興味深いことに「特に不安はない」と答える割合は30代29%、20代28%と若年層に多く、世代間でテレワーク適応度の差が明確になりました。
30代は柔軟な在宅志向が強く、60代以上は出社を好む傾向が鮮明です。世代ごとの価値観の違いが、制度設計で避けられない課題を生んでいます。
詳しくは株式会社ecloreの公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部 權