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記事づくりの半分をAIが代行?変わり始めたメディアの仕事


「メディア企業とAIは相性が悪い?」いいえ、そんなことはありません。アジアを拠点に事業を展開するデジタルメディア企業「TNL Mediagene」が、AIを駆使した革新的なDX戦略で、業務効率化と収益力の向上を同時に実現しました。多言語展開やコンテンツ制作の現場で、AIがどのように活躍しているのか、その具体的な取り組みに迫ります。

コンテンツ制作の常識を覆すAI活用

TNL Mediageneは、多言語展開戦略、ワークフロー自動化、AIの行動監視といったAIイニシアチブで、顕著な成果を上げたと発表しました。中でも注目すべきは、独自のAI翻訳・編集システムです。

このシステムは、既存の人気記事をAIが翻訳し、現地の読者に合わせて調整することで、多言語展開にかかる人的リソースを大幅に削減しています。実際に、2024年以降、この技術によって5,000本以上の記事が制作され、2025年第2四半期だけでも1,200本以上の記事が、最小限の手動編集時間で生み出されました。

2025年5月には、人気メディア「Roomie International」のコンテンツの50%以上がこのAI技術によって生成されており、今後ローンチ予定の「Business Insider Taiwan」の主要な推進力となっています。

AIが業務効率化と収益化を加速

TNL MediageneのAI活用は、コンテンツ制作だけにとどまりません。

  • 業務生産性の向上: AIツールを導入し、長文コミュニケーション、コンテンツ制作、人材管理、研修などの業務を自動化。これにより、2025年5月には、前年同月比でグループ全体の人的資本を約5%削減することに成功しました。
  • 収益力の強化: AIクローラーによるトラフィックを監視し、「pay per crawl(クロールごとの支払い)」技術やライセンス契約を通じて、新たな収益源の確立を進めています。

同社はまた、2025年10月にはAIに特化したイベント「INSIDE Future Day」を開催予定です。このイベントでは、AI技術のトレンドやビジネスへの応用、グローバルな視点について議論が交わされ、1,000人以上の参加者が見込まれています。

TNL MediageneのAIを活用したDX戦略は、メディア業界における新しいビジネスモデルの可能性を示唆しています。AIを「脅威」ではなく「機会」と捉え、組織文化とパフォーマンスの向上に繋げている同社の今後の動向から目が離せません。

詳しくはTNL Mediageneまで。
レポート/DXマガジン編集部 海道

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