映像・音楽・食事からファッションまで、広がり続けるサブスクリプション(定額制)サービス。バリューファーストの調査によれば、10代以上の8割がサブスクを利用中だが、「不要なサービスはない」との声が大多数を占めた。その背景にある“やめにくさ”の正体とは?
たまに使うからやめない?ユーザーが“無駄なサブスク”を解約しないワケ
株式会社バリューファーストが運営する「ゼニエモン」は、10代以上の男女400名を対象に、サブスクリプションサービスに関するアンケートを実施。
その結果、全体の約8割(79%)が何らかのサブスクを利用中と回答。中でも20代の利用率は92%と非常に高く、今やライフスタイルの一部として定着していることがうかがえます。
一方で、「契約しているがほとんど使っていないサービスがある」と答えた人はわずか7.75%。SNSなどで「無駄なサブスクの断捨離」が話題となる中でも、「無駄な契約はしていない」との自己認識を持つ人が多いようです。
さらに、「利用していないのに解約しない理由」としては「たまに使うから」が最多に。月額1,000円以下の支出であれば、「また使いたくなった時の再契約が面倒」「いつでも使える安心感がある」といった心理が働いていると推察されます。
契約見直しの頻度については、「1年以上見直していない」が3割を占める一方、半数以上は1年以内に見直していることも判明。
「サブスクは便利な半面、家計を圧迫しやすい」という認識から、支出管理の一環として契約を見直す人も一定数存在しているようです。
今回の調査からは、“使っていなくても解約しない”サブスクユーザーの合理的な選択と、必要性を冷静に判断しようとする意識の共存が見えてきます。
契約することがゴールではなく、定期的に「本当に必要か」を問い直す視点こそが、サブスク時代を賢く生き抜く鍵かもしれません。
詳しくは株式会社バリューファーストまで。
レポート/DXマガジン編集部 海道