「中国市場のDXはここまで進むのか?」──SAPとAlibabaが5月27日、戦略的パートナーシップを発表。RISE with SAP導入支援からQwen統合型AIコアまで、3つの主要イノベーションで企業のクラウド&AI移行を劇的に短縮します!
ERPからジェネレーティブAIまで“一気通貫”ソリューション
SAPとAlibaba Groupの提携は、中国を皮切りにASEAN、中東・アフリカ市場へも展開予定の大型協業です。主なポイントは以下の3つ:
- SAP Cloud ERP Private採用
Alibaba自身がSAP Cloud ERP Privateを自社インフラへ導入し、保守性向上とAI機能のスムーズな実装を実証。 - RISE/GROW with SAPの共同展開
中国企業向けにSAP Integrated Business Planning(IBP)を含む「RISE with SAP」「GROW with SAP」ジャーニーを共同で推進し、2025年内に数千社のオンプレ脱却を目指します。 - Qwenモデル×SAP AI Core連携検討
Alibaba Cloudの大規模言語モデル「Qwen」を、SAPのGenerative AI Hubに統合する構想を発表。ローカライズされた日本語・中国語AIをERP/CRMワークフローへ直接組み込みます。
この三位一体型ソリューションは、従来数カ月を要していたクラウド移行とAI基盤整備を、数週間に短縮するポテンシャルを秘めています。SAP CEO Christian Klein氏は「Alibabaとの協業はDXの新基準を打ち立てる」と自信を示し、Joe Tsai氏(Alibaba会長)も「グローバル企業への技術提供を加速する」とコメントしました。
詳しくは「SAP SE」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道