2025年の調査によれば、リスクモンスター株式会社が実施した「この企業に勤める人と結婚したいランキング」で、1位は「国家公務員」が選ばれました。以降、2位は「地方公務員」、3位には「トヨタ自動車」と続いています。この調査は、毎年恒例となっており、特に公務員の人気は高く、過去10年間にわたってトップ2に君臨していることが特徴です。
今年の調査結果では、トップ20企業のうち17社が前回の調査からランクインを果たしました。中でも「トヨタ自動車」は、公務員を除いた民間企業としては13回連続でトップとなるなど、安定した人気を誇ります。一方、赤字決算に陥った「資生堂」や、コンプライアンス問題を抱える「三菱UFJ銀行」は、ランクダウンし問題を抱えています。この結果は、企業の業績や信頼性が結婚相手の選択にも影響することを示しています。

調査では、パートナーに望む職場条件として1位は「給与額」で、次いで「休日」が続きました。特に女性は、男性に比べて「給与額」や「安定性」をより重視する傾向が強いことが明らかになっています。また、将来的な「安定収入」への期待が高まっており、結婚生活の質を左右する重要な要素とされています。
さらに、調査ではパートナーに求める最低年収についても言及されました。「年収は気にしない」とする回答が30.9%で最も多かったものの、女性の多くは500万円以上の年収を求めていることが分かりました。この結果から、男女ともに前年比で高い年収を期待する傾向が伺え、今後の経済情勢が結婚生活に与える影響が大きいことが示唆されています。
公務員が長年にわたって人気を有する背景には、仕事の安定性と収入が大きく貢献しています。特に、結婚を考える際に「安定収入」が重要視される中で、政府職に対する信頼は根強いものがあります。企業側としては、従業員の給与還元や経営の安定性を実現することが必要不可欠です。デジタル技術の進化も無視できません。近年、オンラインプラットフォームやアプリを通じて、採用情報や給与水準を簡単に比較できるようになりました。これにより、求職者は自分に最も適した企業をより見つけやすくなり、結果としてパートナー選びにも影響を及ぼす可能性があります。
まとめると、今回の調査結果は、結婚を考える上での企業選びが職業の安定性や収入水準に大きく影響されていることを示しています。公務員がトップに君臨する一方で、明確な給与水準を求める声が多く聞かれます。今後、企業はこのニーズを踏まえた経営戦略の構築が求められます。安定した結婚生活を実現するためには、企業の努力が不可欠と言えるでしょう。
詳しくは「リスクモンスター株式会社」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松