2025年の上場企業DXリーダーがついに発表!国内311社への調査から、DX銘柄31社、注目企業19社、そして“プラチナ企業”が1社選出されました。組織・人材・IT・ガバナンスにわたる成功要因を、未来の事業モデル構築にどう活かすべきか、分析します。
実力派DX企業が共通して取り組む“4つの構造的要素”
経済産業省・東京証券取引所・IPAの調査「DX調査2025」は、東証上場約3,800社を対象に311社が回答。うち31社が「DX銘柄2025」、19社が「DX注目企業2025」、さらにDX銘柄の中から特に優れた2社がグランプリに、3年以上選定された企業1社が「DXプラチナ企業」に輝いています。
① ビジョンと戦略の明確化
調査では、選定企業は「経営ビジョンとしてDXとビジネスモデル改革を明確に位置づけ」「中期計画との整合性」「企業間連携による価値共創」を重点的に実行。未選定企業との差が際立ちました。
② 組織・人材・ガバナンス体制
DX推進部門や責任者の設置、データ活用スキルを持つ人材育成、さらにはCISOを含むセキュリティ体制整備など、人・組織面でも卓越した成果が見られます。ただ、DX銘柄でも「最適な責任者選定」や「人材体制」は改善余地が残っています。
③ IT基盤とレガシー刷新
「ITシステムが障害にならない構造」「レガシー脱却の体制整備」「データ整合性と全社最適」が、高評価企業共通の取り組み。今後の継続的DXには、モダンなIT基盤が不可欠です。
④ 成果指標とフィードバック
評価指標とレビュー体制が確立されており、フィードバックを通じた継続改善を組織文化として定着。フィードバックレポートでは、自社比較や手厚い定性分析が提供され、DX推進に資する参考材料となります 。
企業がDXで“勝ち続ける”ためには、単発施策ではなく、①経営ビジョン②組織・人材③IT基盤④成果管理という4つの構造的要素をセットで設計し、継続改善型の体制を築くことが不可欠です。
詳しくは「経済産業省」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道