世界30カ国以上で使われている手術ロボット企業が、約4,000億円規模での売却を視野に入れていることが判明しました。日本進出も視野に入れる注目企業の今後は?AI・医療・投資の交点に迫ります。
世界で3万件以上の手術実績を持つロボット企業が売却へ
英国ケンブリッジ発の医療ロボティクス企業「CMR Surgical(シーエムアール・サージカル)」が、40億ドル(約4,000億円)での企業売却を検討中であると報じられました。
同社の主力製品「Versius(ヴァーシアス)」は、人間の腕に近い動作を実現するポータブル手術支援ロボットで、これまでに世界30カ国以上、3万件超の手術で使用されてきました。
2024年には米国FDA(食品医薬品局)から胆嚢摘出手術への使用承認を獲得し、世界最大の医療市場であるアメリカに本格参入。その影響力は年々増しています。
投資面でも注目されており、ソフトバンクやGEヘルスケアなどから累計10億ドル超の資金を調達。評価額は現在40億ドルに達しており、売却の可能性が報じられることで、業界再編の引き金になるとも言われています。
日本や中国などアジア市場への展開も視野に入れていることから、日本の医療関係者や投資家にとっても無視できない存在となりそうです。
詳しくは「CMR Surgical」まで。
レポート/DXマガジン編集部