「大学低学年から動くのが当たり前」——。2027年卒業予定の学生を対象にした最新調査で、1・2年生時にキャリア形成活動に参加した学生が48.4％に上ることが明らかになりました。理想の初任給は「25万円」、企業側も低学年対応が急務です。
キャリア形成は1・2年生が主戦場に
株式会社マイナビが実施した「2027年卒大学生キャリア意向調査（4月時点）」によると、大学1・2年生時にキャリア形成活動に参加した学生は48.4％に達し、過去3年で右肩上がりに増加しています。
中でも「就職や社会の仕組みを知りたいと思い、自主的に参加した」と答えた学生は18.7％で、前年（12.8％）から約6ポイント増加。就活への主体的な関心が早くから高まっている傾向がうかがえます。
2025年4月単月の参加率は18.3％で、「オープン・カンパニー等」が15.9％、「仕事体験」2.9％、「5日以上のインターン」1.3％と、短期参加が中心となっています。今後、夏の長期休暇シーズンに向けてさらに増加が見込まれます。
また、理想の初任給額では「25万円」が最多（28.0％）、次いで「30万円」（21.7％）となりました。実際の大卒初任給平均（24.8万円）と近い水準で、学生の期待は現実的なラインにあることがわかります。情報収集手段としては、「企業の公式サイト」が62.0％と最も多く、SNSよりも公式発信を重視する傾向も見て取れます。
企業にとっては、学生との接点が1・2年生から始まることを前提としたアプローチ設計が今後の鍵となりそうです。
詳しくは「株式会社マイナビ」まで。
レポート／DXマガジン編集部 海道
