世代によって消費行動や価値観は大きく異なります。株式会社エクスクリエが実施した「Z世代・Y世代の比較~収入/決済手段/ポイントサービス利用/広告に対する印象~」に関する最新調査では、興味深い結果が示されています。Z世代(15〜30歳)とY世代(31〜45歳)それぞれがどのようにお金を使い、何に価値を見出しているのかを深掘りしていきます。
調査結果によると、Z世代は自由に使えるお金の使い道として「推し活」に注力しています。具体的には、推しのグッズやイベントにそれぞれ25.9%が投資。これはY世代の16.2%を大きく上回る数字です。Z世代は好きなものにはお金を惜しまない傾向が見られます。このような消費行動は、彼らの社交的な特性や熱心なファン活動に根ざしていると考えられます。一方、Y世代の自由な資金の使い道として「投資」が19.1%と多くの割合を占めています。この世代は将来のための資産形成や備えを重視し、株式や投資信託、暗号資産などに関心を示します。Z世代に比べて10.3ポイントも高くなっており、金融リテラシーの高まりが伺えます。

調査では、普段利用している決済手段についても尋ねました。両世代とも交通系電子マネーを利用していますが、特にZ世代はSuicaの利用率が高く(52.5%)、Y世代の45.0%を上回っています。これはZ世代が比較的カジュアルに、かつ頻繁に交通機関を利用することを反映していると考えられます。一方で、電子マネー全般の利用状況を見ると、Y世代は24.7%の利用率を示し、Z世代の12.8%を大きくリードしています。特にWAONや楽天Edyの利用は、Y世代が顕著に多いことが分かりました。

各世代の広告に対する印象も興味深い結果を示しました。Z世代はインフルエンサーによるプロモーション投稿に好意的である一方、Y世代はその反応がやや鈍い傾向があります。Z世代は「SNSなどで話題になっていて、タイムリーだと感じたとき」に広告に対し良い印象を持っていますが、Y世代はその割合が低めです。これにより、Z世代の情報接触の特性が反映されています。
2025年の最新調査を元に、Z世代とY世代の消費行動の違いが浮き彫りになりました。特に、Z世代は「推し活」に、Y世代は「投資」に重きを置いており、それぞれの価値観が決済手段や広告への反応にも様々な影響を及ぼしています。今後のマーケティング戦略を考える上で、これらのトレンドを理解し、それに応じたアプローチが求められるでしょう。
詳しくは「株式会社クロス・マーケティンググループ」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松