2025年4月23日、東京・銀座に世界初の「デジタルツイン・クリニック」が開院されることが発表されました。この新しいクリニックは、医療用カンナビス(大麻)の活用を中心に、民間療法や統合医療を科学的に記録・評価し、人類の医療知識をアップデートすることを目指しています。クリニックでは、最先端の技術を駆使し、患者の治療データをブロックチェーン技術で安全に記録していきます。さらに、今回のプロジェクトでは新たに発表された2つのトークン、MEDトークンとCANトークンが重要な役割を果たします。

CANトークンは、ヘンプ(カンナビス)関連の栽培・加工・医療活用を管理するためのブロックチェーンベースのユーティリティトークンです。CANトークンを使うことで、栽培効率の向上や用途別の最適化が可視化され、医療機関での薬用利用や診療・処方のライセンス発行、栽培から流通、販売までの全プロセスを管理することが可能になります。さらに、デジタルツイン・クリニック(直営および加盟店)でも活用が進んでいきます。
MEDトークンは、医療現場での治療データ、特に民間療法や代替医療に関する患者の治療実績やプロファイル、治癒率などのデータをブロックチェーンに記録します。この記録により、改ざん不可能な治療統計が構築され、AI解析を通じてどの療法が効果的か、どのプロファイルの患者がどの治療法で治癒したのかが明らかになります。これにより、従来科学的に証明されていない民間療法の実態が明らかにされ、より確かな治療判断が可能になることを目指しています。
この「デジタルツイン・クリニック」では、診察や処方前にメタバース上での相談や内覧が可能で、外国人患者や訪日患者への対応も視野に入れた設計がされています。また、クリニックでの治療データと、医療用カンナビスに関するデータを、AIによる解析・予測に活用し、より高度な医療知識の提供が期待されています。
クリニックの開業に関して、国際公認投資アナリスト・亀田勇人氏は、「民間療法の実態が科学的に記録されることで、医学・統計・AIを融合させた新しい治療判断の時代が来る」と述べています。また、日本ヘンプ協会理事長で薬学博士の佐藤均氏は、医療用大麻の研究と実用化、ブロックチェーン技術の医療分野への応用において、今回のデジタルツイン・クリニック開業が重要な一歩であると強調しています。
この新たな試みは、医療の未来に大きな影響を与える可能性を秘めており、ブロックチェーン技術とAIがどのように医療分野で活用されるのか、非常に注目されています。
レポート/DXマガジン編集部折川