「カルテ確認に費やす時間、もっと患者ケアに回せたら…?」──7月9日、Ubieと亀田総合病院が共同で“ユビー生成AI”を電子カルテと連携させる実証実験を実施。がん登録に必要な患者抽出作業を年間約100時間(約2週間分)も短縮し、医療現場の働き方を根本から変えます!
DWH連携+AI構造化で“検索ゼロ”の医療現場へ
Ubie株式会社は2025年6月、千葉県鴨川市の亀田総合病院で実証実験を開始。IBM製電子カルテとDWH(データウェアハウス)を経由して「ユビー生成AI」に一括データ連携し、非構造化データの自動抽出・構造化を行いました。
これにより、これまで年間2万8,000件のカルテから登録対象の約2,800名を手作業で探していた業務が、AIの自動スクリーニングで年間約30%減。対象患者の抽出にかかる時間を約100時間短縮し、登録作業全体でも約30%の効率化を確認しています。
本実験では、夜間バッチ処理をプリセットし、翌朝には数千件分の登録データが自動生成されるワークフローを構築。業務負担の軽減により、医療従事者は専門治療や患者対応により多くの時間を割けるようになりました。
今回の成果は「院内がん登録」以外にも、退院サマリー作成など他業務への横展開が期待されるものです。Ubieは引き続き、生成AIプラットフォームを通じて医療現場のDXを推進し、「人間にしかできないケア」に集中できる環境を提供していきます。
詳しくは「Ubie株式会社」まで。
レポート/DXマガジン編集部 海道