三菱電機は2024年11月13日、DXおよびIT戦略の推進を加速し、情報システム・サービス事業の持続的成長を目指すため、新会社を2025年4月1日に設立することを発表しました。この新会社は、三菱電機のDX・IT・セキュリティー関連部門を分社化し、同グループの三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社、三菱電機インフォメーションネットワーク株式会社、三菱電機ITソリューションズ株式会社との統合によって生まれるものです。
新会社設立の背景には、生成AIなどの新たなデジタル技術の活用が企業競争力の鍵となる中、三菱電機が目指す「循環型デジタル・エンジニアリング企業」への変革を加速させる狙いがあります。データ分析や活用を通じて新たな価値を創出し、社会課題の解決に貢献することを目指しています。
新会社は、DX・ITリソースの統合によりスケールメリットを活かし、人材獲得や成長投資を推進。特にAIやデータサイエンス技術の強化に重点を置き、他社との協業やM&Aを通じた拡大も視野に入れています。また、統合されたリソースを活用し、コンサルティングサービスを含む多様なITソリューションの提供を通じてサービス提供型事業モデルへの転換を進めます。さらに、データ基盤の構築・運用やデータ分析サービスの提供を通じて、三菱電機が開発する「Serendie」関連事業への対応力も強化されます。
新会社の概要として、東京都港区を拠点に資本金12.5億円、従業員数約6000名でスタートします。情報システムやITインフラに関する企画・設計・開発・販売、運用・保守サービスの提供を事業の主軸とし、三菱電機グループ全体のDX・IT戦略を牽引していく予定です。この新たな体制を通じ、三菱電機は持続可能な成長と社会課題解決を目指し、デジタル技術を活用したイノベーションを推進していきます。
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執筆:DXマガジン編集部