メルヘンな見た目の中に、薬・メンタルヘルスといった病み要素を含む「病みかわいい」略して「病みかわ」。サブカルチャーの中で10~20代の女性に人気を集めているジャンルの一つです。
今回は、そんな「病みかわ」にスポットライトを当てたゲームをご紹介。独特な世界観がクセになってしまいそうな3本です。
『Heads Hop』動物の生首たちが楽しくスケート。でも頭は重すぎるみたい
スケート靴が取り付けられた動物の生首を操作して、転ばないように進んでいくカジュアルゲームです。
黄色いパンダや虹色のユニコーン、カラーリングが個性的すぎる首たち。青紫色で描かれた背景も独特で、例えるなら体調が悪い時に見る夢のようです……。不思議で少し恐ろしい世界を、思う存分滑って眺めてください。
▲星が降る、ピンクの山の中を進むステージ。この道はいったいどこまで続くのか……。
▲ステージにあるコインを集めると、他の動物たちと交換できる。
『アリスの精神裁判』白ウサギを殺したのは誰? 不可解な事件に挑むアドベンチャー
迷い込んだ不思議の国で、白ウサギ殺害の容疑をかけられてしまったアリス。身の潔白を示すべく、ステージを探索して真犯人を突きとめようとします……。
血を連想させる赤色が多く使われており、全編通して殺伐とした雰囲気。不思議の国では、謎めいたことを言うウサギ頭の少年や、場を引っ掻き回す帽子屋などおかしなキャラクター達が多数登場します。
▲探索して得たものは「事を大きくしないように」と書かれた紙だけ。この言葉の意味とは?
▲アリスの秘密を知っているような素振りを見せる少年。彼は味方なのか、それとも……。
『YUME』グロテスクな悪夢へご案内。帰れる保証はありません
飾られた脳のホルマリン漬け、心電図、天井一帯に括りつけられた輸血パック……。グロテスクな悪夢の世界を探索する脱出ゲームです。
「劇団イヌカレー」を思わせる毒々しくて奇抜な世界観。メインキャラのピンク色の女の子がかわいらしく、ステージの不穏さとはギャップを感じさせます。全体的な描き込みはとても細かく、恐ろしさを感じさせながらも思わず見入ってしまうでしょう。
▲ステージ1からこの不穏さ。ドロドロとした悪夢の世界にずっと浸りたくなる。
▲アイテムもグロテスク。この心臓をどこで使うというのか……。
戻ってこれなくなりそうな世界も、慣れればどこか心地いい
少し怖さがありつつも世界観に浸食されてしまいそうなゲームをチョイスしました。どれも演出が細かく見ごたえがあるのでおすすめです。気になる世界があったら、どうぞ躊躇わずに足を踏み入れてみてくださいね。