犬同士が『仲良くできない』のはなぜ?

犬同士の関係がうまくいかない理由は、単純な「相性の悪さ」だけではありません。それぞれの性格や生活環境、健康状態など、さまざまな要因が関係しています。
食べ物やお気に入りの場所を取り合っている
犬同士のトラブルでは、食べ物やおもちゃ、寝床などを巡って緊張が生じることがあります。片方が食事をしているときにもう一方が近づき、うなったり追い払おうとしたりするケースもあるでしょう。
これは、大切なものを守ろうとする「資源防衛」が関係している可能性があります。食事やおやつは離れた場所で与え、それぞれが安心して休めるスペースも確保しておくことが大切です。
性格や過去の経験が影響している
ほかの犬と積極的に遊びたい犬もいれば、静かにひとりで過ごすことを好む犬もいます。一方だけが何度も遊びへ誘えば、もう一方には負担になるかもしれません。
過去に犬から追いかけられたり攻撃されたりした経験がある場合は、接触そのものを怖がることもあります。無理に距離を縮めず、それぞれが安心できる距離感を見極める必要があります。
年齢や体格、運動量が合っていない
年齢や体力の差も、犬同士の関係に影響します。元気な子犬がシニア犬へ何度も遊びを仕掛けると、休みたい犬にとっては大きな負担になりがちです。
体格差が大きい場合は、遊びのつもりでも小さい犬がけがをする可能性があります。どちらか一方が我慢する状態にならないよう、運動や休息の時間を個別に調整してあげましょう。
性別やホルモンの影響を受けている
犬同士の関係には、性別や繁殖に関わるホルモンが影響することもあります。未去勢のオスでは、ほかのオスに対して競争的な行動がみられる場合があります。
ただし、オス同士だから相性が悪い、メス同士なら問題ない、と単純に判断することはできません。避妊・去勢によって一部の行動が変化する可能性はありますが、それだけで犬同士の関係が改善するとは限らないでしょう。
痛みや体調不良が隠れている
これまで問題なく過ごしていた犬同士が突然うまくいかなくなった場合は、体調にも目を向けたいところです。関節や皮膚、耳などに痛みがあると、触れられたりぶつかられたりすることを嫌がる場合があります。
シニア犬では視力や聴力の低下によって、相手の接近に驚くこともあります。急に攻撃的になった、触られるのを嫌がるようになったといった変化があれば、しつけの問題だけと考えず動物病院へ相談しましょう。
多頭飼いを検討している場合はどうすべき?

多頭飼いを始める際は、「犬同士で仲良く遊んでほしい」という飼い主の希望だけで決めないことが重要です。先住犬と新しく迎える犬の両方が、安全に暮らせるかを第一に考えましょう。
先住犬がほかの犬を受け入れられるか確認する
まずは、先住犬がほかの犬にどのような反応を示すのか確認してみてください。散歩中に犬とすれ違ったとき、落ち着いていられるか、強く怖がったり威嚇したりしないかがひとつの目安になります。
ただし、外で仲良くできるからといって、同じ家で暮らせるとは限りません。食事や寝床、飼い主との関わりまで共有する生活では状況が大きく異なります。
迎える犬との相性を慎重に見極める
可能であれば、新しい犬を迎える前に先住犬と対面する機会を作りたいところです。最初から自宅で自由に接触させず、安全を確保した場所で短時間ずつ様子を見ます。
一方がしつこく追いかけていないか、互いに離れたいときに距離を取れるかも確認しましょう。一度の対面だけで判断せず、複数回会わせたりトライアル期間を利用したりできると安心です。
それぞれの生活スペースを用意する
多頭飼いだからといって、犬同士が常に一緒にいる必要はありません。むしろ、それぞれがひとりで落ち着ける場所を持つことが重要です。
寝床やクレート、食事場所などは別々に用意し、必要に応じてゲートやサークルで分けられるようにしておきましょう。特に食事やおやつの時間は、取り合いを防ぐため距離を取るほうが安全です。
無理に仲良くさせようとしない
一緒に遊んだり、寄り添って眠ったりする姿を期待する飼い主もいるでしょう。しかし、すべての犬が密接な関係を築くわけではありません。
積極的に関わらなくても、同じ空間で穏やかに過ごせるなら十分に良好な関係といえます。うなっている犬を叱って接触を続けさせるのではなく、「距離を取りたい」というサインとして受け止めることが大切です。
飼育に必要な時間や費用も考える
犬が増えれば、食費や医療費だけでなく、お世話に必要な時間も増えます。運動量や性格が違えば、散歩や遊びを別々に行う必要が出てくるかもしれません。
関係がうまくいかなかった場合には、生活スペースを分けたり個別にトレーニングしたりする対応も必要です。万が一、一緒に過ごせない状態になっても安全に暮らせる環境を用意できるか、迎える前に考えておきましょう。
まとめ

犬同士が仲良くできない背景には、食べ物や寝床を巡る競合、性格や過去の経験、年齢や体格の違い、ホルモン、体調不良などがあります。そのため、「相性が悪い」のひと言だけで片付けるのではなく、何が負担になっているのかを確認することが大切です。
多頭飼いを検討する場合は、先住犬の性格や反応を見ながら、新しく迎える犬との相性を慎重に見極めましょう。それぞれが安心して休める場所を確保し、必要に応じて距離を取れる環境も欠かせません。
犬同士が必ず一緒に遊んだり寄り添ったりする必要はありません。どちらにも無理をさせず、安全でストレスの少ない状態を保てるかどうかを基準に、多頭飼いを検討してください。
■関連記事
・男の子が『この子がいい』と言って飼った"歯をむき出して威嚇する元野犬"→心配していたら…あまりに素敵な光景が43万再生「尊い」「ほっこり」
・夫が初めて『赤ちゃん犬』を抱いた日→腕の中で不安そうな表情をして…とんでもなく愛おしい光景が57万再生「おてて最高」「困り顔たまらん」
・小さな男の子が『犬のブラッシング』をしようとしたので、ふと撮影してみると…まさかの『シュールすぎる光景』に2万いいね「やる気満々ww」
・夜、パパのお布団を占領していた犬→『おいでおいで』とおててを振って…尊すぎる『添い寝のお誘い』が57万再生「信じられないくらい可愛い」
・『側溝から犬の鳴き声がする』という報告→急いで駆けつけると、中には…まさかの光景と『救出の瞬間』に称賛続々「行動力がすごい」「奇跡だ」
