どうしたの?犬が首をかしげる理由

飼い主さんの言葉を聞き取りたい
飼い主さんが犬に対して何かを話しかけたとき、犬が同じ方向に繰り返し首をかしげる場合、飼い主さんの言葉をよく聞き取ろうとして耳の角度を変えていると考えられます。
犬は人間の言葉を全て理解することはできませんが、よく聞く言葉や好きな言葉は覚えていると実証されていますから「これは知ってる言葉かな?」と脳内で検索しようとしているのかもしれません。一生懸命お話を聞こうとしていると思うと、一層いじらしく思えますよね。
周囲のようすを探ろうとしている
一方向ではなく左右それぞれに首をかしげていたり、飼い主さんが特に何かを発声した後でなくても首をかしげている場合は、周囲で何か気になることがあり、その正体を探ろうとしている可能性があります。
犬は視覚よりも聴覚や嗅覚が優れています。そのため手を替え品を替え、さまざまな方向や角度から音や匂いを感知しようとしているのです。
飼い主さんにかまってほしい
愛犬が首をかしげているようすを見たとき、あまりに愛らしいその姿に「可愛い!」と声を上げて喜んだ記憶はありませんか?
もし一度でも心当たりがあるなら、犬はそのことをしっかり記憶していて「こうすると飼い主さんが反応してくれる!」と思っているのかもしれません。すなわち飼い主さんにかまってほしくて、首をかしげているのです。
耳や首に違和感がある
首をかしげるだけでなく耳や首をしきりに掻こうとしたり気にしているそぶりがある場合、耳や首に何らかの違和感を抱えている疑いがあります。あまりにしつこく繰り返すようであれば、耳や首に炎症や傷がないかチェックしてあげましょう。
神経疾患の可能性
最も怖い可能性は犬が意図して首をかしげているのではなく、体内の異常から意図せず首をかしげてしまっているという状況です。これは専門的には『斜頸』と呼ばれ、神経疾患の代表的な症状です。おかしいと思ったら早急に動物病院を受診しましょう。
要注意!首をかしげてしまう病気の可能性

内耳炎
まず耳そのものに関わる疾患として多いのが内耳炎です。内耳炎は外耳・中耳の更に奥にある器官で平衡感覚を司っています。外耳炎が悪化して中耳炎へ、それが更に悪化して内耳炎に進行することが多く、首をかしげたり眼球が震える眼振が起きたりします。
特発性前庭疾患
斜頸をもたらす疾患の代表例が前庭疾患です。上述した内耳の異状によって平衡感覚が狂い、首をかしげたままになったりふらつきが現れたりします。特にシニア期の犬に好発しますが、その場合は原因不明のことが多いのが特徴です。
髄膜脳炎
脳や脊髄を保護している髄膜に炎症が起きる疾患を髄膜脳炎と呼びます。感染性のものと非感染性のものに大別されますが、免疫異常による非感染性のものが多い傾向があります。特に成犬期の小型犬で発症率が高く、治療しても完治が難しい病気の1つです。
まとめ

何かきっかけがあって犬が首をかしげるのは問題がないことがほとんどですので、素直にその可愛さを堪能していて大丈夫です。
一方、犬の意思に関わらず首をかしげてしまうような場合は脳や末梢神経といった命に関わる重要な器官の異常であることが多いため、早期発見・早期治療が必要です。
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