犬と一緒に『ストレス発散』する方法5つ

犬にとって心地よいストレス発散の方法は、年齢や体力、性格によって異なります。激しい運動だけに頼らず、愛犬が楽しんで取り組めるものを日常の中へ取り入れてみましょう。
1.匂い嗅ぎを楽しめる散歩をする
犬にとって散歩は、単に歩いて運動するだけの時間ではありません。地面や草木、電柱などの匂いを嗅ぎながら周囲の情報を集めることも、犬にとって大切な活動です。そのため、いつも飼い主のペースでどんどん歩くのではなく、安全を確認できる場所では、愛犬が気になる匂いを嗅ぐ時間を作ってあげるとよいでしょう。
いつもの散歩コースから少し道を変えるだけでも、新しい匂いや景色が適度な刺激になります。ただし、匂い嗅ぎに夢中になって拾い食いをしないよう注意が必要です。また、夏は暑い時間帯を避ける、シニア犬では長時間歩かせないなど、その日の気温や愛犬の体調に合わせて楽しみましょう。
2.宝探しやノーズワークで遊ぶ
雨の日や暑さで散歩時間を短くした日には、室内で宝探しやノーズワークを取り入れる方法があります。最初は愛犬に見せながら、タオルの下や箱の中など分かりやすい場所へフードを隠し、「探して」と声をかけてみましょう。慣れてきたら隠す場所を少しずつ変えることで、鼻と頭を使って楽しめます。
大切なのは、難しくしすぎないことです。何度探しても見つからない状態が続けば、かえってイライラすることがあります。最初はすぐに見つけられる難易度から始め、「見つけられた」という成功体験を増やしながら、その犬に合ったレベルへ調整していきましょう。
3.短時間のトレーニングをする
「オスワリ」「オイデ」「タッチ」などの簡単なトレーニングも、犬にとって頭を使う活動のひとつです。長時間続ける必要はなく、1回数分程度でも十分です。うまくできたらすぐに褒め、小さなおやつや遊びなど、その犬が喜ぶものをご褒美にすると、飼い主とのコミュニケーションとしても楽しみやすくなります。
反対に、失敗するたびに叱ったり、何度も同じことを繰り返させたりすると、トレーニング自体がストレスになることがあります。すでにできる簡単な課題から始め、成功しやすい状況を作ることがポイントです。「もう少しやりたい」と感じているくらいで終えると、次回も前向きに取り組みやすくなるでしょう。
4.おもちゃを使って一緒に遊ぶ
引っ張りっこや「持ってこい」など、飼い主と一緒に楽しめる遊びも、気分転換やコミュニケーションにつながります。愛犬が好むおもちゃを使い、できるだけ滑りにくく安全な場所で遊びましょう。おもちゃの種類を時々入れ替えることで、飽きにくくなる場合もあります。
ただし、興奮が高まっているのに長時間遊び続けたり、高いジャンプや急停止を繰り返したりすると、体へ負担をかけることがあります。特に子犬やシニア犬、膝や腰などの関節に不安がある犬では、激しい動きを控え、短時間でも楽しく終えられる遊び方を意識してください。
5.噛む・舐める活動を取り入れる
安全に噛めるおもちゃや、フードを入れて遊べる知育玩具などを利用し、噛む・舐めるといった活動を楽しませる方法もあります。食べ物を少しずつ取り出す、時間をかけて舐めるなど、ひとつのことへ集中する時間を作ることで、退屈の解消につながることがあります。散歩や遊びとは違った形で楽しめるため、室内で過ごす時間が長い日にも取り入れやすいでしょう。
ただし、噛む力が強い犬では、おもちゃを壊して破片を飲み込む危険があります。愛犬の口に丸ごと入らない大きさを選び、傷んだり欠けたりしたものは早めに交換してください。初めて使うおもちゃや知育玩具では、誤飲や破損がないか、飼い主がそばで見守りながら使用しましょう。
愛犬にリフレッシュしてもらうためにできること

愛犬にリフレッシュしてもらうためには、毎日できるだけ多くの刺激を与えればよいわけではありません。散歩や遊びなどの活動と同じくらい、安心して休める時間を確保することも大切です。
クレートやベッドなど、「ここにいれば誰にも邪魔されず休める」という場所を用意し、愛犬がそこで眠っているときは、無理に触ったり遊びへ誘ったりしないようにしましょう。十分に休めない状態が続けば、刺激に敏感になったり落ち着きにくくなったりすることもあります。
また、犬によって心地よい過ごし方は異なります。長めの散歩を楽しむ犬もいれば、ゆっくり匂いを嗅ぐことを好む犬、知育玩具に夢中になる犬もいます。
大切なのは、一般的に「犬が喜ぶ」とされる方法をすべて試すことではなく、愛犬が楽しそうに取り組めているかを観察することです。活動中の表情や体の動きだけでなく、終わったあとに穏やかに休めているかも確認しながら、その子に合ったリフレッシュ方法を見つけてあげましょう。
まとめ

犬のストレス発散には、散歩や運動だけでなく、匂いを嗅ぐ、探す、考える、遊ぶ、噛むといった犬本来の行動を楽しめる時間を作ることも大切です。
ただし、刺激を増やしすぎればよいわけではなく、愛犬の年齢や体力、性格に合わせて無理のない内容にする必要があります。興奮しすぎている場合や疲れている場合は、遊びを続けるより休ませることが必要なこともあるでしょう。
飼い主と楽しく活動する時間と、安心して静かに休める時間の両方を用意し、愛犬の様子を見ながらその子に合ったストレス発散方法を取り入れていきましょう。
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