犬が飼い主の帰宅に無関心なときの理由
1.毎日のことで慣れている
犬が飼い主の帰宅に特別な反応を見せなくなるのは、日常的な出来事として慣れてしまったからです。
たとえば、筆者の13歳になる老犬は、5歳頃までは尻尾を振って玄関まで駆けてきてくれました。しかし、年齢を重ねるにつれ出迎えの頻度が減り、今ではぐっすり眠っていて気づかないことさえあります。
毎日お留守番をすることが習慣になり、飼い主の帰宅が「特別なこと」ではなくなったため、「寂しかった」という気持ちや「嬉しい」という感情が落ち着いてきたと考えられます。
それでも、たまに長時間の外出から戻ると、嬉しそうに興奮して迎えてくれる姿を見ると、やはり心が温かくなります。
2.お留守番だったことを拗ねている
犬が無関心に見えるのは、寂しさからくる「すねた態度」であることもあります。
犬はもともと群れで生活してきた動物であり、誰かと一緒に過ごすことが本能に根付いています。出かける準備をしている飼い主に「一緒に行けるかも」と期待して嬉しそうな様子を見せることがあります。
しかし、玄関で見送るだけになってしまい、自分だけが置いて行かれたと理解したとき、犬は落胆します。悲しさや悔しさから、出迎えをしなかったり、目を合わせようとしなかったりすることもあります。
このような状況を防ぐためには、外出前に「一緒に行く?」といった期待を持たせるような声かけを控え、あえて構いすぎないように意識して、さっと家を出ることが有効です。
3.安心しているから・信頼しているから
飼い主の帰宅に無関心なように見えるのは、「必ず戻ってくる」と理解しているからかもしれません。この行動は、飼い主に対して深い信頼を寄せている証拠でもあります。
飼い主が外出するたびに不安になって吠えたり、後追いをしたりする犬もいますが、それは安心感が足りないことや、分離不安傾向があることを示しています。
一方、飼い主の外出にも帰宅にも動じない犬は、必要以上に執着せずに落ち着いて過ごすことができています。
「また帰ってくる」と分かっているからこそ、落ち着いて日常を過ごせるのです。こうした様子を見ると、犬が心から安心して過ごせていることが伝わってきます。
4.寝ていて帰宅に気づけなかった
犬が帰宅に反応しない理由のひとつに、「ぐっすり眠っていたため気づかなかった」という場合もあります。
これは、生活環境がとても安心できるものであることを表しています。音や気配に敏感な犬であっても、外出中に緊張することがなく、静かに熟睡できるのは、心が落ち着いているからです。
玄関の鍵を開ける音や足音で目を覚ます犬も多いですが、まったく気づかずに眠っている様子を見ると、愛犬が不安を感じていないことがよく分かります。
飼い主にとっても、安心して外出できる環境が整っていると感じられますし、分離不安などの心配がないことにもつながります。
まとめ
犬が飼い主の帰宅に無関心なときの理由を4つ解説しました。
- 毎日のことで慣れている
- お留守番だったことを拗ねている
- 安心しているから・信頼しているから
- 寝ていて帰宅に気づけなかった
愛犬が出迎えてくれなかったときでも、「もう自分に関心がないのかも」と落ち込む必要はありません。
それよりも、愛犬が快適な生活環境で穏やかにお留守番をこなし、信頼と安心の中で暮らしていることを喜びに感じるようにしましょう。
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