愛犬がガッカリする「飼い主の言動」6選
1.気分によって態度を変える
犬は飼い主の感情に非常に敏感ですが、飼い主の気分によって態度がコロコロ変わると犬は混乱し、不安を感じてしまいます。
例えば、普段は甘えさせてくれるのに、飼い主が疲れている時や機嫌が悪い時に急に突き放したり、無視したりする行動は、犬にとって非常にストレスを感じる行動です。また、褒める基準が曖昧で一貫性がない場合も、犬は何をすれば良いのか分からなくなり、飼い主に対する信頼を失う原因となります。
犬は飼い主との安定した関係を望んでいるので、予測不能な態度は犬の精神的な安定を揺るがせてしまいます。飼い主自身の感情の波を犬にぶつけないよう、注意するようにしましょう。
2.約束を守らない・期待を裏切る
犬は飼い主の言葉や行動から多くのことを学習し、期待を抱きます。そのため、「お散歩行こうね」と言ったのに連れて行かなかったり、遊びに誘っておきながら途中でやめてしまったりする約束を破る行為は、犬を深く失望させてしまうのです。
特に犬はルーティンを重視するため、期待を裏切られる経験が続くと、飼い主の言葉や行動に対する信頼が揺らぎ、「どうせまた嘘だろう」と学習してしまう可能性があります。
また、留守番させる時に「すぐ帰るね」と伝えても、犬は言葉の意味を完全に理解できなくても、飼い主の態度から期待感を抱くものです。こうした裏切りは、犬のストレスや不安、問題行動につながることもあります。
3.感情的に叱る・理不尽に怒る
犬が何か失敗したときに、飼い主が感情的に大声を出したり、叩いたりするような叱り方は、犬に恐怖心を植え付け、信頼関係を大きく損ないます。犬はなぜ叱られているのかを理解できないので、ただ「怖い」という感情だけが残ってしまうからです。
特に、時間が経ってから過去の失敗を叱られても、犬は何のことか全く理解できません。犬を叱るときは、問題行動の直後に、短い言葉で毅然と伝えるようにしてください。
また、犬の行動には必ず理由があります。その理由を理解せず一方的に怒鳴りつけることは、犬にとって理不尽であり、飼い主に対する不信感や回避行動につながる可能性があるので気を付けましょう。
4.放置する・コミュニケーション不足
犬は社会的で、飼い主とのコミュニケーションを強く求める動物です。そのため、長時間ケージに入れっぱなしにしたり、散歩や遊びの時間が極端に少なかったりする放置は、犬の精神的な健康に深刻な影響を与えます。
また、一緒にいる時間があっても、撫でたり話しかけたりする機会が少ないと、犬は孤独を感じ、飼い主との絆が希薄になってしまいます。
適切な運動や遊び、そして愛情のこもったスキンシップは、犬のストレスを軽減し、精神的な満足感を与えるためにとても大切です。コミュニケーション不足は、分離不安や無駄吠え、破壊行動など、様々な問題行動の原因となることがあります。
5.比較する・他の犬と比べる
犬は人間のように言葉を理解できるわけではありませんが、飼い主の感情を敏感に察知します。
「〇〇ちゃんの犬はできるのに」といった他犬との比較や、SNSなどで見かける完璧な犬と自分の愛犬を比べてため息をつくような行動は、犬には直接伝わらなくても、飼い主の不満やネガティブな感情を間接的に伝えてしまいます。
これにより、犬は飼い主から期待されていないと感じ、自信を失ってしまう可能性があるのです。
犬はありのままの自分を受け入れ、無条件に愛してくれる飼い主を求めています。それぞれの犬には個性があり、成長のペースも異なりますよね。愛犬の良い点に目を向け、個性として尊重することが大切です。
6.嫌がることを無理強いする
犬にも感情や好みがあり、嫌なことには当然抵抗します。例えば、嫌がっているのに無理やり抱っこしたり、苦手な場所や人に無理やり近づけようとしたりすることは、犬にとって大きなストレスとなり、飼い主に対する恐怖心や不信感につながります。
特に、ブラッシングや耳掃除、爪切りなど、犬が嫌がることでも必要なケアはありますが、これを無理やり行うと、ケア自体がトラウマになってしまう可能性があります。
犬が嫌がる素振りを見せたら、一旦中断し、ご褒美やおもちゃを使って少しずつ慣れさせるなど、犬のペースに合わせて進めるようにしましょう。犬の気持ちを尊重する姿勢が、信頼関係を築く上で大切なことです。
愛犬との信頼関係を深めるためには
愛犬との信頼関係を深めるには、日々の積み重ねと飼い主の意識が何よりも重要です。まず、犬に対して常に一貫性のある態度で接しましょう。気分によって態度を変えず、褒める基準も明確にすることで、犬は何をすれば飼い主が喜ぶのかを理解しやすくなります。
次に、ポジティブなコミュニケーションを心がけましょう。成功体験をたくさん与え、褒めることを増やし、肯定的な声かけを意識することで、犬は自信を持ち、飼い主との絆が深まります。犬の行動の背景にある気持ちを理解しようと努め、感情的に叱るのではなく、冷静かつ適切に教える姿勢が大切です。
また、質の良いコミュニケーションを毎日とることも大切です。散歩や遊びの時間を確保し、積極的にスキンシップをとることで、犬は飼い主からの愛情を感じ、安心感を抱きます。犬が嫌がることを無理強いせず、その個性やペースを尊重する姿勢を見せてあげましょう。
そして、何よりも愛犬のありのままを受け入れ、無条件の愛情を注ぐことが、犬が飼い主を信頼し、安心できる基盤となります。もし問題行動などで悩んだら、専門家である獣医師やドッグトレーナーに相談することも、信頼関係を再構築するための有効な手段です。
まとめ
犬は言葉を理解することはできませんが、私たちの表情や声色、態度などから様々な感情を読み取ろうとしてくれます。
気分によって態度や行動がコロコロ変わってしまうと、愛犬はどうしたらいいのかわからず飼い主に対して不信感を募らせてしまうのです。
また、しつけや問題行動に悩んでいるのであれば、獣医師やトレーナーなどの専門家に相談し、ひとりで抱え込まないようにしてください。
愛犬と良好な関係を築いていくために、一貫した態度で接することを心がけ、たくさんの愛情を注いであげるようにしましょうね。
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