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犬の脂肪織炎について|考えられる原因や注意すべき症状、具体的な治療法まで【獣医が解説】


無菌性結節性脂肪織炎は犬の皮膚下の脂肪組織が炎症を起こし、膿や潰瘍を形成する非感染性の病気です。症状には皮膚の膿み、腫れ、潰瘍、発熱、倦怠感などがあります。原因は免疫異常や膵臓疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)などが関連しています。治療は免疫抑制剤、特にステロイドを用い、基礎疾患の治療も重要です。早期発見と適切な治療により予後を良好に保つことが可能ですが、治療後も定期的なフォローアップが推奨されます。

犬の無菌性結節性脂肪織炎について

包帯を巻いた犬

犬の皮膚に突然穴が開き、その部分から膿が出てくることがあります。これは「無菌性結節性脂肪織炎」と呼ばれる比較的稀な病気で、皮膚の下にある脂肪層が炎症を起こし、膿や潰瘍を形成します。

この記事では、無菌性結節性脂肪織炎の症状、原因、治療法についてわかりやすく解説します。

脂肪織炎とは?

皮膚を診察される犬

脂肪織炎は、犬の皮膚下の脂肪組織に炎症が起こり、腫瘤や膿が排出される状態を指します。犬の無菌性結節性脂肪織炎は、細菌や感染症によるものではなく、非感染性の炎症反応です。

皮膚の下に硬い塊ができ、その部分が潰れたり膿が出たりすることがあります。最初は小さな膨らみとして現れることが多いですが、放置すると膿が出てきたり、皮膚に穴が開いてしまうこともあります。

脂肪織炎はその名の通り、脂肪層(脂肪織)に炎症が起こる病気ですが、その原因は明確には解明されていないものの、自らの免疫異常が関与している可能性があります。また、膵臓の病気や全身性エリテマトーデス(SLE)などの他の基礎疾患と関連していることもあります。これらの病気が進行することで、脂肪織炎が引き起こされる可能性があるのです。

脂肪織炎の原因と症状

元気がなさそうな犬

脂肪織炎の原因ははっきりしていないものの、いくつかの要因が考えられています。例えば、免疫系の異常や膵臓疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患が関与していることがわかっています。また、脂肪織炎は時に他の疾患の一環として現れることもあり、炎症や皮膚の腫れが全身性の病気のサインであることがあります。

脂肪織炎の症状

脂肪織炎が進行すると、犬の皮膚に以下のような症状が現れます

  • 皮膚の膿み:膿が排出されることで、皮膚に穴が開くことがあります
  • 腫れ:皮膚の下に硬い塊ができることが多いです
  • 潰瘍:腫れた部分が潰れて膿が出てくることがあります
  • 発熱:炎症が体全体に影響を与え、発熱が見られることがあります
  • 食欲不振や倦怠感:全身性の症状が現れ、犬が元気を失ったり食欲がなくなったりすることがあります

脂肪織炎は、膵臓疾患やSLEなど、他の基礎疾患と関連していることが多いため、犬がこれらの症状を示した場合には、獣医師による詳細な診察と検査が必要です。

脂肪織炎の治療法と予後

注射を打たれる犬

脂肪織炎の治療は、炎症を抑えることを目的としています。治療法には主に免疫抑制剤の使用が含まれます。これは、免疫系の異常が原因であるため、免疫反応を抑えることで症状を軽減します。具体的な治療方法としては、以下のようなアプローチが取られます

ステロイド治療

免疫抑制剤の一つであるステロイドは、脂肪織炎の治療において最も一般的に使用されます。ステロイドは炎症を抑える効果があり、過剰な免疫反応を抑えるのに役立ちます。ステロイドの投与によって、膿の排出や腫れが改善されることが多いです。

基礎疾患の治療

脂肪織炎が他の疾患と関連している場合、その基礎疾患の治療も必要となります。例えば、膵臓疾患やSLEが原因の場合、それらの疾患の治療を並行して行うことが重要です。基礎疾患が改善されると、脂肪織炎の症状も改善される可能性があります。

定期的なフォローアップ

脂肪織炎は慢性化することがあり、治療後も症状が再発することがあります。そのため、治療後も定期的に獣医師の診察を受けることが勧められます。症状が再発した場合には、治療を見直す必要があります。

予後

脂肪織炎の予後は、基礎疾患の有無や治療の反応に大きく影響されます。免疫抑制剤による治療が効果的であれば、症状は改善することが多いですが、基礎疾患が進行している場合は予後が悪化することもあります。早期の発見と適切な治療が重要です。

まとめ

獣医師と相談する飼い主

脂肪織炎は犬の皮膚に膿を伴うしこりができる病気で、免疫系の異常や基礎疾患が関与していることがあります。治療には免疫抑制剤が使用され、症状の改善が見込まれますが、基礎疾患の治療も重要です。早期に発見し、獣医師と連携して適切な治療を行うことで、予後を良好に保つことができます。


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