愛犬の飛びつき癖はやめさせた方が良い!
性格も体力もわかっている愛犬が飛びついてくるのは嬉しくても、性格も体力もわからない、見知らぬ犬に飛びつかれて嬉しい人はいないでしょう。それどころか、犬好きであっても恐怖感を覚えるはずです。
それが犬嫌いの人であったり、犬の体格と比べてずっと小柄な人であった場合は、尚更です。転倒し、ケガや骨折をしたり、場合によっては頭を打って大惨事になるかもしれません。またあまりの怖さに、跳ね除けられた愛犬が大ケガを負うかもしれません。
たとえ他人に危害を与えなくとも、犬が後ろ足で立ち上がって上にぴょんと飛び跳ねる(ジャンプする)行為には、犬自身の足腰や背骨を損傷させるリスクがあります。もし愛犬に飛びつき癖があるのでしたら、早めにやめさせることを考えた方が良いでしょう。
今回は、犬が人やモノに飛びつく理由をベースに、上手にやめさせる方法を考えてみたいと思います。
1.嬉しくて興奮している
帰宅した飼い主さんを玄関で出迎えて飛びついてくる、遊びに夢中になっているうちに飛びついてくるといったケースは、愛犬があまりの嬉しさ・楽しさに興奮してしまい、その結果思わず飛びついてしまったのだと考えられます。
特に出迎えの場合は、長い留守番を退屈して過ごしたり、飼い主さんが本当に帰ってくるのかと不安な気持ちを抱えながら過ごしていたことの反動が、大きく出ているとも考えられます。
2.怖くて興奮している
犬が興奮して飛びついてくるのは、嬉しい時だけとは限りません。強い恐怖を感じたり、警戒心が限界まで高まったような場合にも、興奮して相手に飛びついてしまうことがあります。
特に臆病な犬や飼い主さんの不安を察知した犬は、すれ違う人や犬、自転車、バイク、車などに向かって威嚇することがあります。この時、恐怖心や警戒心があまりにも強くなると、そのまま相手に向かって飛びついてしまうのです。
3.飛びつくといいことがあると知っている
飼い主さんが愛犬の大好きなおもちゃやおやつなどを持っている時に、飛びついてくることがあるかもしれません。また何も持っていなくても、何か美味しいものを食べた直後に飛びつかれることがあるかもしれません。
飛びついてきた愛犬を「かわいい」と思い、つい要求に応じてしまったことがあるのではないでしょうか。飼い主さんは意図していなくても、結果としてこの行動は、愛犬に「飛びつくことで要求が叶う」ということを教えてしまっているのです。
愛犬の飛びつきを改善させる方法
興奮する前にクールダウンさせる
嬉しい、楽しいといったポジティブな感情が原因でも、恐怖や不安、警戒などのネガティブな感情が原因でも、感情の振れ幅が大きくなりすぎて興奮してしまうことは、血圧や心拍数を上げるなど愛犬の体に大きな負担をかけてしまうため、あまり好ましいことではありません。
そのため、できるだけ興奮させないように過ごすことが大切です。特に興奮すると飛びつきやすい犬の場合は、飼い主さんが興奮する前に察知して、「オスワリ」「フセ」などの指示を出したり、アイコンタクトをさせたりすることで、愛犬の注意を一旦逸らしてクールダウンさせる方法がおすすめです。
飼い主さんが愛犬の様子から興奮しそうなことをいち早く察知できるようになることと、日頃から基本的なしつけを行なっておくことがポイントとなります。一度覚えても、時間が経つと犬は忘れてしまいます。何度も繰り返すことで、毎日遊びの一環として基本動作を強化しておくことをおすすめします。
飛びつかずに落ち着いているといいことがあると教える
過去の経験から「飛びつけば自分の要求を叶えてもらえる」と学習してしまった犬には、改めて「飛びついても要求は叶わない」ということと、「落ち着いているといいことがある」ということを教えましょう。
愛犬が飛びついてきても、無視して決して要求に応えない、そして先ほどの「オスワリ」や「フセ」などの指示に従うことができたらすぐに褒める、そのまま落ち着いた状態でいられたらまた褒めるということを繰り返すことで、根気よく過去の学習結果を塗り替えましょう。
留守番時の退屈さや不安感を払拭する
帰宅すると飼い主さんに飛びついて熱烈大歓迎してくれる犬は、留守番中の退屈な思いや飼い主さんが帰ってこないかもしれないという不安の大きさを表している可能性が高いです。
留守番中も、退屈せずに過ごせるような工夫をしてあげましょう。愛犬の性格や住環境によっていろいろな方法が考えられます。例えば、大画面に愛犬が夢中になるような自然の風景を流しておく、遠隔地にいる飼い主さんの声が届く見守りカメラで時々声がけをする、ひとりでも夢中で遊べる知育玩具を与えておくなどの方法が挙げられます。
さらに、「飼い主さんは絶対に帰ってくる」と思ってもらえるよう、日頃からしっかりとした強い信頼関係の絆を結ぶことも大切です。
まとめ
犬は、ポジティブな感情やネガティブな感情が大きくなりすぎて興奮した時や、飼い主さんに要求を叶えてもらいたい時に、飛びつくことがあります。またネガティブな感情が大きくなりすぎると、飼い主さんだけではなく、見知らぬ人や犬、自転車、バイク、車などに飛びつこうとすることもあります。
他人を巻き込んだ大きなトラブルを起こしたり、飛びつくという行為そのものが愛犬の体に与える負荷を防ぐために、日頃から愛犬の気持ちを上手にコントロールする方法を身につけ、そして実践しましょう。愛犬も飼い主さんも、共に穏やかで楽しく過ごすことができるでしょう。
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