1.夢を見ている
犬が寝ているときに、体がピクピク動いている理由として考えられるのが、「夢を見ている」ということです。
犬は1日のうち12時間以上を寝ているとされていますが、その多くが「レム睡眠」と呼ばれる浅い眠りだと考えられています。
レム睡眠のときは、体を休めていながらも、脳が働いている状態のため、周囲の気配や音に気がつくなど危険察知ができます。
レム睡眠のときでも、熟睡しているノンレム睡眠のときでも夢を見ると考えられていますが、レム睡眠のときは脳が働いていることから、夢の内容が体の動きなどに影響しやすいと言われています。
例えば、浅い眠りの中で走ったり遊んだりする夢を見ていると、体が無意識にピクピクと動いたり、顔の筋肉が動いたり、寝言を発したりすることがあります。
このようなときに突然体に触ったり起こそうとしたりすると、必要以上に驚いてしまうことがあるので注意しましょう。
2.頭の中で情報を整理している
犬は眠っている間に、体を休めるだけでなく、脳も休ませています。さらに、起きている間にあったことや記憶を整理しているともいわれています。
そして、脳内を整理して活発に動いているときに、体がピクピクと動くということも考えられています。
そのため、多くの刺激があり新しいことをたくさん覚える子犬や、初めての場所に出かけた犬などは、いつもよりも寝ている間に体がピクピク動きやすいようです。
このようなときは、心身共に疲れていることが考えられるので、しっかりと休めるようにしてあげましょう。
3.音に反応している
レム睡眠の間は、身の危険を察知できるように、周囲の様子などに気がつきやすい状態です。目は閉じているので視覚的な刺激にはほとんど反応しませんが、明るさの変化や音には反応すると考えられています。
そのため、犬が眠っているときにピクッと動いている場合、何らかの音に反応している可能性があります。
これは動物が自分を守るために備えている本能のため、安心しきって眠っている家庭犬の場合はあまり反応しないこともあるようです。
寝ている間も音に反応して体が動いている様子が見られても、面白がってわざと音を出して遊ぶようなことはやめてあげてください。
しっかりと休めるように、静かに眠れる環境を整えてあげましょう。
犬がピクピク動いているときの注意点
犬が眠っているときにピクピクと動いているのは、基本的に生理現象のため、心配する必要はないでしょう。
筋肉が動いているときは眠りが浅い状態のことが多いので、ゆっくりと休めるように静かな環境を用意してあげてください。
ただし、ピクピクという小刻みな動きが長く続いている場合、けいれん発作が起きているという可能性もあります。
けいれんはてんかんのような脳疾患や神経系疾患が原因で起こることもあるので、起きたあとボーッとした様子が続いたり嘔吐したりと、少しでもおかしいと感じたときは獣医師を受診してください。
けいれんだと思われた場合、無理に起こそうとして体を動かさないようにしましょう。その刺激に反応して、さらに症状が悪化したり飼い主さんに噛みついてしまったりすることがあるためです。
けいれん発作が起きている間は、周囲のものを片付けて、犬には触れずに様子を観察しましょう。
可能であれば、動画で犬の様子を撮影しておき、動物病院を受診する際に見せると診断の参考になると思います。
まとめ
犬が寝ているときに体や顔をピクピク動かしていることは、健康な犬にも多く見られるものです。
そのため、過度に心配して、何度も起こして犬の様子を確認する必要はないでしょう。
しかし、なかにはけいれん発作が起きている可能性もあるので、少しでもおかしいと感じることがあれば、動画撮影などをしたうえで獣医師に相談してみてください。
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