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『よく吠える』と言われている犬種5選 無駄吠えの原因や静かにさせる方法まで


犬は言葉の代わりに吠えることで感情を伝えますが、特に吠えやすいとされる犬種にはチワワ、ポメラニアン、ダックスフンド、ビーグル、シェットランドシープドッグがあります。これらの犬種は警戒心が強いため、見知らぬ音や人に敏感に反応して吠えがちです。無駄吠えの減少には、警戒の対象を特定し離すか慣れさせる、要求吠えを無視して行動を修正する、ストレスの軽減、不安の緩和などが効果的です。各犬種や個体の特性を理解し、適切な対処を行うことが重要です。専門家の助言を求めるのも一つの方法です。

『よく吠える』と言われている犬種は?

吠えるビーグル

犬は、言葉の代わりに吠えることで気持ちを伝えます。そして、『あまり吠えない』とされる犬種もいれば、『よく吠える』とされる犬種もいます。ここでは、『よく吠える』と言われている犬種を5つご紹介します。

1.チワワ

見つめるチワワ

純血種の中で最小犬種として知られるチワワ。その起源については諸説ありますが、メキシコに古くから存在した『テチチ』という小型犬が祖先という説が最も有力です。

チワワは、明るく活発な性格を持ちながらも、繊細で警戒心が強い一面があります。そのため、見知らぬ人や犬、物音に敏感に反応して吠える傾向があります。

小さな体ゆえに飼い主さんはつい過保護になりがちですが、それがチワワの警戒心を強め、さらに吠えやすくなってしまうことも。

2.ポメラニアン

少し首を傾げるポメラニアン

ポメラニアンは小型犬ですが、祖先はソリを引いていたスピッツ系の大型犬です。愛らしい見た目とは裏腹に、性格は活発でエネルギッシュ。また、警戒心が強く、吠えやすいとされています。少しの物音にも敏感に反応し、激しく吠えることが少なくありません。

そのため、番犬として優秀である一方で、無駄吠えをしやすいという一面も持ち合わせています。

3.ダックスフンド

オスワリをするミニチュアダックスフンド

ダックスフンドは、体のサイズによってスタンダード、ミニチュア、カニンヘンの3種類に分類されます。スタンダードはアナグマの狩りに、ミニチュアとカニンヘンはウサギなどの小動物の狩りに使われていました。

3種類とも陽気で活発ですが、元々が猟犬であるため、警戒心が強く、周囲の動きや音に敏感に反応して吠えやすいです。

4.ビーグル

2頭のビーグル

ビーグルは、古くからイギリスでウサギ狩りに使われてきた猟犬です。数十頭のビーグルが連携して吠えながら獲物を追い詰める狩猟スタイルだったため、その名残から現在も大きな声でよく吠える傾向があります。

素直で優しく、穏やかな性格ですが、よく通る独特な吠え声が飼い主さんの悩みの種になることが少なくありません。

5.シェットランドシープドッグ

芝生の上に立つシェルティ

『シェルティ』の愛称で親しまれているシェットランドシープドッグは、かつては牧羊犬として活躍していました。大変賢く、飼い主さんに忠実である一方で、警戒心が強いため、吠えやすいです。特に、物音に敏感に反応します。

また、大変活発で多くの運動量を必要とし、運動不足になるとストレスが溜まり、無駄吠えが増えることがあります。

無駄吠えの原因と静かにさせる方法

吠える柴犬

犬種を問わず、愛犬の無駄吠えに悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか。無駄吠えの原因はさまざまで、一概に「こうすれば解決する」とは言えません。無駄吠えを減らして静かにさせるためには、それぞれの原因に合わせて適切に対処することが大切です。以下では、無駄吠えの原因と、その原因に応じた対処法をご紹介します。

1.警戒

無駄吠えの主な原因の一つに、警戒心が挙げられます。見知らぬ人や動物、物音などを警戒し、追い払おうとして吠えます。

例えば、散歩中にすれ違う人や犬、玄関のチャイムの音を吠えたり、窓から外に向かって吠えたりします。窓から外に向かって吠えるのは、家の前を行き交う人や車などを警戒しているからです。

このような警戒心からくる無駄吠えを軽減するには、まず愛犬が何に警戒しているのかを特定することが重要です。そして、その対象からなるべく遠ざけるか、少しずつその対象に慣らすことで、吠える頻度を減らすことができます。

例えば、窓から外に向かって吠える場合は、カーテンを閉めたり、テレビの音や音楽を流したりして、視覚的な刺激や聴覚的な刺激を遮断する方法が有効です。

2.要求

犬は『遊んでほしい』『ごはんがほしい』『散歩に行きたい』など、自分の要求を通そうとして吠えることも多いです。犬が吠えるたびに要求に応えていると、犬は『吠えると要求が通る』と学習し、要求吠えが増えてしまいます。

要求吠えには、無視が最も効果的です。吠えている間は、目を合わせたり、話しかけたり、触ったりせずに、無視を徹底しましょう。吠えるのをやめて落ち着いたらオスワリなどの指示を出し、それに従えたらほめて要求に応えます。

これを繰り返すことによって、犬は『吠えても要求は通らない』と学習し、要求吠えをしなくなっていくでしょう。

3.ストレス

犬はストレスが溜まると、ストレスを発散するために無駄吠えをすることがあります。犬のストレスの原因は、運動不足や飼い主さんとのコミュニケーション不足、生活環境の変化など、さまざまです。

急に無駄吠えが増えた場合は、ストレスが原因かもしれません。愛犬を注意深く観察したり、最近の出来事を振り返ったりして、ストレスになるようなことがないか確認してみましょう。もし思い当たることがあった場合は、ストレスの原因を取り除く、または軽減することで、無駄吠えが減っていくはずです。

4.不安

不安を感じたときにも吠えることがあります。特に、飼い主さんが出かける際に不安を感じて吠える犬は多いです。愛犬がそうである場合は、おやつを詰めた知育玩具などを与え、それに愛犬が夢中になっている間にさりげなく出かけることで、不安を和らげることができるでしょう。

また、日頃から愛犬と適度な距離感を保つようにすることも大切です。飼い主さんが家にいても、愛犬とずっとベッタリで過ごすのは避け、別々に過ごす時間を作るようにしましょう。そうすることによって、愛犬は飼い主さんがいなくなることに不安を感じにくくなります。

もし、留守番中ずっと吠え続けていたり、飼い主さんが少しの間別の部屋へ行っただけでも吠えたりする場合は、分離不安の可能性があります。その場合は、獣医師に相談することをおすすめします。

まとめ

吠えるチワワ

今回は、『よく吠える』と言われている犬種を5つご紹介しましたが、ご紹介した犬種の犬たちが必ずしもよく吠えるわけではありません。あくまでも一般的に吠えやすい傾向があるというだけで、個体差があることをご理解ください。

愛犬の無駄吠えに悩んでいる飼い主さんは多いと思いますが、無駄吠えの原因を特定し、適切に対処することで改善できる可能性があります。しかし、飼い主さんだけでは解決が難しい場合は、獣医師やドッグトレーナーに相談することを検討しましょう。専門家のアドバイスを受けることで、より適切な解決策が見つかるかもしれません。


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