経済的な余裕がない人
犬を飼うためには、お金がかかります。
毎日の食事やトイレ用品、シャンプーなどのケア用品も欠かせませんし、ワクチン接種、去勢・避妊手術なども必要です。
また犬の体調が悪くなった際には、動物病院での診察料やお薬代が発生します。もし慢性疾患を患った場合は、月に10万円以上の医療費がかかる可能性もあります。
緊急の手術が必要になった場合も、数万円から数十万円の費用が発生しないとも限りません。
保険に加入していても、自己負担が発生するケースもあるため、経済的に余裕がない人には犬の飼育は負担が大きいです。犬の健康を守るためにも、安定した収入と経済力が求められます。
感情的になりやすい人
犬は人間の感情を敏感に感じ取る動物です。飼い主が感情的になると犬もその影響を受けて不安定になり、ストレスを感じてしまう可能性があります。
たとえば、しつけがうまくいかないときに感情的に怒鳴ってしまうと、犬は怖がってかえって問題行動が悪化しかねません。
犬と暮らすうえで必要なのは、冷静で忍耐強い態度です。しつけの際にも感情に流されず、落ち着いて対応することが求められるでしょう。
感情の起伏が激しい人や短気な人は、犬との信頼関係を築くのが難しくなるため、飼い主としての適性に欠けるかもしれません。
体を動かすのが苦手な人
体を動かすのが苦手な人にとって、毎日の散歩は精神的にも身体的にも大きな負担になる可能性があるでしょう。
とくに大型犬や活発な犬種は、十分な運動が必要です。しかも犬によっては、雨が降っているから、寒いからといって簡単にお休みできないことも。
そのため天候に関係なく散歩に出かける覚悟も必要です。
また犬は運動不足になると、ストレスや肥満に起因する問題行動(家具をかじる、無駄吠えなど)あるいは健康問題を引き起こす場合があります。
このような状態では、犬にとっても、あなたにとっても良いことはなにひとつありません。お互いにいっしょに暮らすことが苦痛になってしまう可能性があるでしょう。
部屋が汚れるのが嫌な人
犬を飼うと、どうしても家の中が汚れがちになりますし、ニオイも気になります。犬の毛が抜けたり、足に泥をつけて部屋に入ってくることもあります。
たトイレの失敗などもあり、部屋を常に清潔に保つのは難しいでしょう。とくに子犬の頃はトイレの失敗も頻繁に起こります。
清潔な環境を好む人や、少しの汚れやニオイでもストレスを感じる人にとって、犬との生活は大きな負担になります。
部屋の汚れやニオイに対して寛容になれない人は、犬を飼うのには向いていない人と言えるでしょう。
犬のことを学ぶ気のない人
犬を飼うためには、犬の習性や健康管理、しつけ方法などを学ぶ必要があります。また犬は人間と違うコミュニケーション方法を持っており、そのサインを理解しなければなりません。
たとえば犬が不安やストレスを感じている時のサインを見逃すと、問題行動が悪化する場合があります。
さらに食事管理や健康チェックも必要です。犬は人間のように「お腹が痛い」「耳がかゆい」などと言葉で伝えることができません。そんな愛犬の体調不良にいち早く気づくためにはさまざまな知識が必要なのです。
飼い主としての責任を果たす意味でも、常に新しい情報を学びつづける姿勢が求められます。
まとめ
犬を飼うのに向いていない人の特徴を紹介しました。犬を飼うことは決して簡単ではありません。
犬と暮らすためには、命に責任を持ち、生涯を共にする覚悟が求められます。さらに、経済力や忍耐力も必要です。家の中を荒らされても許せる広い心、イラッとしても落ち着いて対応できる冷静さなども求められるでしょう。
もしこれから犬を迎えようと考えているのであれば、いま一度自分が「犬を飼うのに向かない人」の特徴に当てはまっていないか考えてみてくださいね。
少しでも不安がある場合は、犬を飼わないという選択も検討する必要があるでしょう。
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