愛犬の可愛い行動…実は怪我や病気の兆候かも
犬たちはいろんな場面で可愛らしい行動を飼い主に見せてくれます。愛犬の可愛い行動に見ているだけで癒やされるという方も多いでしょう。
しかし、犬がする可愛い行動の中には、病気や怪我、体調不良などの兆候が潜んでいることもあるので注意が必要です。特に、今まで見せていなかった行動を頻繁に取るようになったり、あまりにも頻度が高い場合は気をつけてください。
このような異常行動を放置していると、病気の発見が遅れてしまい、症状が悪化したり完治が難しくなったり、最悪の場合、突然死につながる恐れもあるので絶対に放置しないでください。
犬が見せる危険な『可愛い行動』とは
では、犬が見せる可愛い行動の中で、どのような行動に注意が必要なのでしょうか。以下の行動は、病気などの危険性が疑われるので気をつけてください。
お尻を地面に擦り付けるように歩く
なぜかお尻を地面に擦り付けるように、まるでお尻で歩いているかのような愉快な行動を見せていることはありませんか。実はこの動き、犬がお尻に何らかの違和感を覚えているときに見せる行動の1つです。
ウンチができっていないときにも見られることがありますが、毎日のように慢性的に見られる場合は、肛門嚢炎や寄生虫感染などの疑いがあるので、一度病院で診てもらいましょう。
お尻を左右にぷりぷりと振って歩く
お尻を左右に大きくぷりぷりとふりながら歩く姿に、可愛いと感じる方も多いでしょう。しかし、この動きは股関節部分に病気や何らかの違和感を覚えている可能性があります。
特に大型犬に見られることが多く、股関節形成不全などの疾患が多く確認されがちです。少しでも歩き方に違和感を覚えることがあれば、早めに動物病院で診てもらいましょう。
首を傾げて話を聞くような仕草を常に見せている
犬は飼い主の話を聞くときに首を傾げて話を聞くような仕草を見せることがあります。「なんて言ってるんだろう」「どうしたの?」など、疑問を持つときに見られることが多く、可愛らしいと感じる飼い主も多いです。
しかし、常に首を傾げていたり、話しかけていないのに首を傾げる仕草を何度も行う場合は、耳や三半規管、脳神経に異常をきたしている恐れがあります。症状が悪化する前に病院で検査を受けてください。
異常な行動を続ける、繰り返す
同じ行動を何度も繰り返すような様子は、『常同行動』と呼ばれる精神疾患で見られる症状の1つである可能性が考えられます。
しっぽを追いかけ続けたり、前足を舐め続けたりといった行動は、ストレスが溜まった時や不安を感じた時、犬が気持ちを落ち着かせるために見せる行動です。頻繁に同じ行動を繰り返す場合は、慢性的にストレスを感じている状態なので、過度なストレスが常にかかっている可能性も。
頭を壁にくっつけて動かない
頭を壁に押し付けるようにして動かない、という不思議な行動は、『ヘッドプレス』と呼ばれる脳に異常が起きているときに見られる行動です。
中枢神経や脳の視床部分が損傷していたり、脳卒中や脳腫瘍が起きている可能性が疑われます。放置してしまうと死に至る危険性もある非常に恐ろしい症状なので、絶対に見逃さないでください。
まとめ
いかがでしたか。犬が見せる可愛い行動の中には、病気の兆候や危険な症状が隠れていることもあります。「可愛い」で終わらせず、普段とは違う行動が見られたときには、注意深く愛犬の様子を観察したり、かかりつけの動物病院に相談しましょう。
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