犬が混乱してしまう飼い主の行動
日々の暮らしの中で様々な刺激や出来事に犬もストレスを感じながら生きています。飼い主の何気ない行動が犬を混乱させ、心への負担を大きくしているかもしれません。
愛犬にストレスを与えることのある、犬が混乱してしまう飼い主の行動を解説しますので、知らず知らずのうちに愛犬の心を傷つけていないかどうか、チェックしてみましょう。
1.連休中ずっと家にいること
連休中ずっと家にいることは、犬が混乱してしまう飼い主の行動です。
普段は、飼い主が仕事に出かけ、1日のほとんどをお留守番している犬にとって、「どうしてずっと一緒にいてくれるの?」と、混乱してしまうのです。
飼い主に構われすぎること、ひとりの時間がなくなることが、犬にストレスを与えることがあります。
そして、連休が終わり、またいつも通り1日のほとんどをお留守番して過ごさなければならなくなってしまったとき、急激な寂しさや不安を感じ、強いストレスを感じることがあります。
連休中、家から一歩も出ずに過ごすこともあるかと思いますが、愛犬を構い過ぎることなく、放っておく時間を作るようにすることで、ストレスを軽減してあげることができるでしょう。
2.しつこく叱り続けること
しつこく叱り続けることは、犬が混乱してしまう飼い主の行動です。
「言い聞かせる」「言えば分かる」は、犬には通用しません。理解できないのです。飼い主に言われたことのほとんどを聞き取ることもできないのです。
悪い行動をしたとき、危険な行動をしたときは、「ダメ」「いけない」と、短い言葉を使って「一度だけ」叱ります。犬に最もよく伝わり、最も理解されやすい叱り方です。
もうひとつ大切なことは、「最中または直後に叱ること」です。お留守番中のイタズラや粗相など、時間の経ってしまったことを事後に叱られても犬が理解することは難しいです。
あれだけ叱ったのにまたイタズラしてる!ということがあるのは、犬に理解してもらえていないからです。
しつこく叱り続けることは、犬に不安や恐怖やストレスを与えます。ポイントを押さえて、愛犬に伝わりやすい方法、愛犬が理解しやすい方法で叱るようにしましょう。
3.愛犬に対する態度や接し方が家族それぞれ違うこと
愛犬に対する態度や接し方が家族それぞれ違うことは、犬が混乱してしまう飼い主の行動です。
ママは叱るけど、パパは叱らない。パパは厳しくするけど、ママは甘やかす。役割分担があるように感じられるかもしれませんが、犬にとっては混乱とストレスになることがあります。
同じひとつの行動に対して、叱る人と叱らない人がいるのでは、良い行動なのか、悪い行動なのかが分からず、混乱するのです。
犬は「褒めてもらえる良い行動だと思って行動したのに厳しく叱られてしまった」という経験をすると、混乱やストレスを強く感じてしまいます。またそれだけではなく、自信や意欲を失わせてしまう原因にもなってしまうことがあるため注意しましょう。
4.特別な日だからと普段禁じられていることを許すこと
特別な日だからと普段禁じられていることを許すことは、犬が混乱してしまう飼い主の行動です。
「ソファーや階段の上り下りをしてはダメ」「キッチンや書斎に立ち入ってはダメ」
このような決め事があるにも関わらず、特別な日だからと許してしまっては、犬が混乱します。
「今日だけは許されるんだ」という都合を犬は理解できません。明日も同じ行動をしてしまうと、叱られてしまうわけですから、さらに混乱させてしまいます。
誕生日や家族記念日などの特別な日であっても、愛犬の安全と健康と命を守るために定めた決め事は、飼い主も絶対に守りましょう。
まとめ
犬が混乱してしまう飼い主の行動を4つ解説しました。
- 連休中ずっと家にいること
- しつこく叱り続けること
- 愛犬に対する態度や接し方が家族それぞれ違うこと
- 特別な日だからと普段禁じられていることを許すこと
愛情を表現したつもりの飼い主の行動が、愛犬を混乱させてしまうことがあります。
犬にとっては、「いつも通り」「いつもと同じ」であることが何よりの安心なのです。
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