犬が地面を掘り続ける5つの心理
犬らしい行動のひとつに「穴を掘る」というものがありますが、そこが掘って欲しくない場所だと困ってしまいますよね。泥まみれになったり、大切な家具をボロボロにしたりなど、何かと問題が起きやすい行動でもあります。
愛犬が地面を掘り続ける行動に疑問や不安を感じる際は、原因を見極めることが大切です。まずは、以下の犬が地面を掘り続ける5つの心理の中に当てはまる項目がないか確認し、その上で対処法を考えていきましょう。
1.食べ物やおもちゃを隠したい
犬はお気に入りの食べ物やおもちゃがあると、本能的に地面に隠そうと行動に移すことがあります。庭先に隠す犬もいれば、部屋の隅やタオルの下などに隠す犬もいるでしょう。
もともと狩りをして暮らす犬の野生的な習慣なので、行動自体に問題はありません。
ただし、犬が食べ物を隠したまま忘れる可能性がある場合は、腐る前にそっと回収してしまいましょう。
2.自分のスペースを確保したい
リラックスをしたり、寝床を確保したりなど、犬は自分のスペースを作るために穴を掘る習慣があります。とくに寝る前になると、タオルの上を掘るようなしぐさを見せたり、地面を踏み固めるようにくるくる回ったりなどの行動を見せますよね。
また、自分の縄張りをアピールする意味でも犬は地面を掘る行動を取ります。このような行動は珍しいものでもなく、自分のスペースで行なっているなら大きな問題はないでしょう。
3.遊びとして楽しい
犬にとって穴を掘るのは、楽しい遊びのひとつでもあるため、つい夢中になってしまうものです。掘って困る場所ではなく、愛犬が楽しそうにしているのなら見守ってあげましょう。
土の中に気になるにおいを感じて、「何があるんだろう?」という好奇心から穴を掘ることもよくあります。ただし、公園や海岸の砂浜など、公共の場である場合は注意しなければなりません。
周囲に土が飛んでしまったり、大きな穴を掘ってしまったりして迷惑をかけないよう気をつけましょう。
また、花や虫や動物の死骸など、犬が口にすると危険なものがありそうな場所は絶対に避けるべきです。
4.飼い主の気を引きたい
わざわざ飼い主の前で愛犬が穴を掘る時は、「褒められたい」「かまってほしい」という気持ちがあるのかもしれません。過去に穴を掘っている時に、飼い主さんが笑ってくれたのを覚えている可能性もあります。
飼い主さんが大好きな犬なら、自分に注目をしてもらうために穴を掘ることも考えられるでしょう。
5.ストレス発散したい
注意したいのが、ストレス発散のために犬が穴を掘る場合です。イライラを発散させるために穴を掘ると興奮につながりやすく、むやみに近づくと噛まれる恐れもあります。
もし、イライラした様子で愛犬が穴を掘るようなら、何らかの対処を取るべきでしょう。
犬が地面を「掘り続ける」のをやめさせたい時の対処法
犬が穴を掘る行動は、やり過ぎると足を傷める可能性があるため注意が必要です。また、ソファやクッションなどを掘ってボロボロにする犬の行動はやめさせたいですよね。
そのような時は、以下のような対処法をぜひ試してみてください。
ストレスを別の方法で発散させる
もし穴を掘る行動が続く場合は、愛犬の気持ちを別の方へ向けるようにしましょう。散歩へ連れ出したり遊びに誘ったりしながら、穴を掘る行動から遠ざけるのが賢明です。
愛犬とスキンシップを取る時間を増やしながら、ストレスを溜めない生活を目指してみてください。家具やクッションなどを掘る時は、「ダメ!」と低い声で注意をします。
叱る機会を減らすためにも、愛犬が手の届く場所に物を置かないよう工夫をすることが大切です。
穴掘り用のおもちゃを用意する
穴掘りが大好きな犬には、犬用のおもちゃを用意するのもおすすめです。犬が掘っても壊れにくい、便利な穴掘り用のおもちゃがあると楽しく遊べますよ。
遊ぶ際には目を離さずに、常に安全をチェックすることが大切です。特に壊れた破片を口にして誤飲誤食がないように、いつも目を光らせてくださいね。
穴を掘ってよい場所をひとつに限定させて、家具やクッションなどをボロボロにしないように工夫を行なってみましょう。
まとめ
今回は、愛犬が夢中で地面を「掘り続ける」心理について解説しました。
犬が地面を掘り続けてしまうことにはさまざまな心理が隠されています。
一時的なもので見過ごせるものもありますが、犬の穴掘り行動があまりにも続く場合や、部屋の中がボロボロになる場合は、早めに対処を行うことが大切です。
犬が安全に楽しめる範囲で行えるように、うまく工夫をしてみてください。
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