犬が反応しやすい言葉
犬は人間の3歳児程度の知能を持っており、数十の言葉を理解できると考えられています。そのなかで、特に犬が反応しやすい言葉について紹介したいと思います。
1.「ご飯だよ!」
食べることが好きな犬なら、「ご飯」という言葉に大きく反応するのではないでしょうか?犬は自分が欲しいものや好きなものに関する言葉に敏感で、飼い主さんの些細な会話からもその言葉を拾って聞き取ることがあります。
愛犬に向かって「ご飯だよ!」と声をかければ喜んで駆け寄ってくるでしょうし、家族で「今日の“ご飯”どうしようか?」などと話しているだけでも反応することもあるでしょう。
2.「おやつ食べる?」
「ご飯」と並んで犬が喜んで反応する言葉が「おやつ」ではないでしょうか?どちらかといえば、「ご飯」よりも「おやつ」という言葉の方が強い反応が見られるかもしれません。
ご飯はたいてい毎日決まった時間やタイミングでもらえるため、犬も「そろそろかな…」と予測しています。
しかし、おやつについては、飼い主さんの気分次第やちょっとしたきっかけでもらえることも多く、「おやつ食べる?」という呼びかけにはサプライズ感もあり、より一層喜ぶことが多いようです。
3.「お散歩行こう!」
1日の多くの時間を室内で過ごしている犬にとって、お散歩はとても楽しく魅力的な時間です。そのため、飼い主さんからの「お散歩行こう」というお誘いには、喜んで反応することでしょう。
運動をするというだけでなく、外でほかの人や犬に会ったり、自然のにおいや風を感じたりすることは、犬にとって大切な刺激で心身のストレスの発散につながります。
「お散歩」という言葉のあとに実際に散歩に出るということをくり返すことで、犬は言葉の意味を学習します。そのため、散歩の声掛けがあると玄関に走って行って、「早く早く!」と飼い主さんを急かすような行動を見せるようになる犬も多くいます。
4.「いい子だね」
自分がした正しい行動を認めてもらい褒めてもらうことは、犬にとって大きな喜びとなります。ただ「かわいいね」「大好きだよ」と愛情表現されるだけでも十分犬は喜ぶと思いますが、自分のしたことを評価してもらうことはそれ以上にうれしいものです。
しつけで教わったことが上手にできたときなどは、褒めるときに飼い主さんも嬉しそうにすることが多いので、犬もさらに幸せな気持ちになります。
5.「遊ぼう♪」
犬は飼い主さんにかまってもらうことが大好きです。大好きな飼い主さんとおもちゃ遊びをしたりスキンシップをしたりすることは、犬にとってとても大きな喜びになります。
犬が好きなことはそれぞれ異なるため、反応する言葉に多少の違いはありますが、飼い主さんからコミュニケーションを取ってくれるような声掛けがあると、犬はとても幸せな気持ちになるでしょう。
名前は普段の使い方によって反応が異なる
みなさんの愛犬は生を呼ぶとどのような反応を見せるでしょうか?名前を呼ぶと「はいはーい!!」と喜んで飛んでくる犬もいれば、聞こえないふりをしたり姿を隠したりする犬もいます。
犬の名前に対する反応は、日頃の名前の“使い方”に大きな影響を受けます。名前を使って叱ったり注意したりすることが多ければ、名前を呼ぶと「ああ、また怒られる」と犬は思うでしょう。
反対に名前を呼んでほめたり可愛がったりする機会が多ければ、「何かいいことがあるかも♪」と期待を持って呼びかけに反応します。
名前を呼んだときにポジティブな反応を見せてほしいのであれば、名前で叱ることは避けるように注意してくださいね。
まとめ
犬はとても賢い動物です。また、大好きな飼い主さんへの関心や興味を強く持っているため、話す言葉にも注目していて、その意味を理解しようとしていることが多いと考えられています。
人間の言語だけで犬と会話することができませんが、言葉の使い方や行動次第では、言語でのコミュニケーションが成り立つことも増えると思います。
愛犬とより濃密で楽しいコミュニケーションを取れるように、声掛けの仕方や言葉選びについてぜひ考えてみてください。
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